21年目の1・17。
毎年この時期になると心が沈んでいく。
新聞やテレビで特集される阪神・淡路大震災。
マスコミの「この時だけ」への違和感だ。
なので、新聞も記事を避けて読むし、テレビの特集も見ない。
しかし、昨年頃から新聞は読むようになった。
今日の神戸新聞には、「あら、Nさんが出てる!」
今津真砂町に住むNさんとは、時折スーパーでお会いし「元気にしてる?」とお互いをねぎらっている。
建築家のご主人が亡くなられたのは震災から17日目。
自らかかわった建築物を確認するため、被災直後の神戸などの街をかけ回っていた矢先の過労やストレスによる突然死だ。
関連死には認定されなかったそうだが、東遊園地のモニュメントに名前が刻まれているとのこと。
ご主人が詠まれた歌が載っていた。
「復興の一歩なれども悲しけれ 被災の街に解体つづく」
それぞれに、21年がある。
6434人のみなさんのご冥福を祈る。