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緊張の社員総会?

 

24日(土)は社員総会でした。

何度かこのブログで書いてきましたが、今月からいよいよ組織が世代交代しました。よって今回の社員総会、みんなに伝えている表テーマは『主役は私たち』となっているのですが、真のテーマはそんなほのぼのしたものではなく『世代交代の本気を実感』。経営陣が世代交代について本気だって事を実感してもらう、もう自分たちでやるしかなんだって身震いしてもらう、これが今回の総会の本丸でした。

 

なので、社員総会の定番コンテンツである『社長による理念スピーチ』も今回はカット、代わりに社員たちによって理念(ビジョン)への進捗報告が行われました。お世辞にも上手なスピーチではありませんが、その理由は話をしている本人が一番分かったはずです。

 

話してみると気付ける事ですが、頭の中で理解をしているつもりの事も、いざ口に出して話をしてみると他者に上手く伝わらない、って経験ありませんか? 聞き手が理解・共感しない理由は、語っている物語に部品が足りていないからです。パズルに例えればピースが足りていない、だから絵が完成しない、だから聞き手に伝わらないのです。そして、話せば(口に出せば)足りていないピースの場所を発見できます。この収穫は語った人の特権です。

 

あと、自分の言葉で理念を話す事で、理念が自分のものになる、こんな利点もあります。人から話を聞いているだけでは、理念を知っているだけ。それは本を読んだだけと同義です。それを自分の中に吸収させて、自分の言葉で語れてこそ、所有権が自分に移り、使える道具になります。水泳の本を読んでも、使わなければ知ってるだけで泳げるようにはならない、これと同じです。

 

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もうひとつの定番コンテンツ『経営陣への質問コーナー』も、今回は役員たちに代わり部門代表の社員が登壇し、その場で寄せられる社員たちからの様々な質問に回答をしておりました。そんな事を私に聞かれても、、、と登壇者が冷や汗を掻くシーンが何度とありましたけど、それでも何かを言おうとする、つまり今まで考えていなかったテーマについて大慌てで脳みそを働かせる、この事に大きな意味があるのです。

 

それを証拠に、きっと彼らはこの総会以降、このテーマについてもうひとつレベルの高い回答(自分の考え)を語られるようになっているはずです。やはり修羅場は人を大きくしますね。

 

世代交代は始まったばかりですが、いつもと異なる緊張感を感じれた、いい社員総会でした。

みんな、ありがとう!&お疲れ様!