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satiのドイツのんびりログ

ドイツでのあれこれをのんびり綴っていきます。

本日休診 [DVD]/柳永二郎,鶴田浩二,三國連太郎

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もう春はそこまで.. という感じの陽気が漂うベルリンです. 今日なんて日中10℃くらいあったような.
でもまだ風が吹いていたりで寒かったりするんですけどね風 でも毎日お天気なだけで幸せを感じる今日この頃です風景


今日は 渋谷実監督 ”本日休診” について.

この監督, 名前は聞いたことがあったものの, 映画を見たのは今回初めてです. もう60年近く前の作品とあってどんな映画なのかドキドキわくわくでしたq

60年ほど前...というとつまり戦後の時代...ってことはまさに黒澤明監督の時代です. 調べてみたらほんとに同じ時代でした. 黒澤明監督はもう言わずと知れた世界的に有名な監督ですが, この渋谷実監督はどうだったんだろう, そして今もどのくらい知られているのかなとふと思いました. もちろんベルリナーレで特集されるくらいだからそれだけすごい監督なのですが, 日本人で今の時代知ってる人がどのくらいいるんだろう? 帰ったらおじいちゃんおばあちゃんにも聞いてみようダッシュ


今回この作品を見に行ったのはもちろん特集されるくらいの監督の作品が見たかったこと, そして内容をちょっと見てみたら面白そうだったからです. あとなんといっても三國連太郎さんが出演されていたことですsei 映画”宮本武蔵” を見て以来, 武蔵の三船敏郎さん..ではなく叉八の三國連太郎さんが気になっておりました. (この映画もまた素晴らしい.)そして渋谷監督によって女優として見出された?という淡島千景さんも気になり とにかく楽しみでした.


内容はとある町医者さんが一日休みを取るのですが, ”本日休診”という札を立てているにもかかわらず 次々と患者さんが来たり電話で呼ばれたり.. やっと落ち着いて休もうと思ったらまたお呼びがかかり... というちょっとしたドタバタホームコメディ. 患者さんがまたそれぞれ色んな事情を抱えていて, でも明るくて面白いそのお医者さんが一人ひとりと向きあって ちょっとずつ解決に向かっていく.. といった感じでしょうか.

このお医者さんが愚痴をこぼしながらも元気に患者さんと向き合っている姿がなんとも暖かくて 時々面白おかしい場面もあって, くすくす笑いながら楽しい90分でした. このお医者さん役の柳永二郎さんがまた素晴らしかったです. 脇を固める役者さんも. 因みに三國連太郎さんは帰還兵役なのですが, この帰還兵が戦争からまだ抜け出せずに戦争後遺症をもっており, 自分がまだ戦場にいると思っているので周りの人を巻き込んで時々兵隊ごっこが始まってしまう, という映画の中ではかなりインパクトある役どころでした.

戦後という重い時代にあって 決して明るくない時代背景なのですが, そんな時代がかなりコミカルに描かれていて, それでいて一生懸命生きている人たちがまた見てとれて素敵な作品でした. これは是非是非おすすめですビックリ!! ひとりひとりの登場人物もすごく味があって, それぞれの思いがまた感じられて, 笑いながら楽しんで見れるものの, 見終わった後には色々と考えさせられていました.


モノクロなのですがそんなこと全く気にならず, というか, モノクロの方が人が際立っていいのかもしれない..? そして時々かかる音楽がまた昔っぽい”ジャジャーーーン”とか”チャ~ン”といった感じで, 久々昔の映画を見て新鮮でした.

この作品の他, あと5作品程上映されたのですが, どれも見たいと思うものばかりでした. どれもチェックしないとしあわせ 半世紀も昔の映画なのに決して古く感じないいい映画でした, 是非是非みてみてくださいsei☆





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今日はもういっちょアップです.
引き続きベルリナーレの話題映画
今年のベルリナーレは毎年特別上映される昔の監督作品に, スウェーデンの有名な監督 ”Ingmar Bergman(イングマール・ベルイマン)” , そして日本を代表する監督 ”渋谷実”の作品が選ばれました. どちらの監督も名前は聞いたことがあるものの まだ見たことがなく 今回のベルリナーレで初めて見ることになったのですが これがまた素敵な映画との出会いでしたもみじ


Ingmar Bergmanの映画はもともとフランス人の友達から勧められていて, ずっと見たいなぁと思っていたところでベルリナーレ. かなりいいタイミングで見ることができました. ほぼ毎日 様々な作品が上映されていたのですが, 一番見たかったのが今回のタイトル ”Fanny och Alexander(ファニーとアレクサンデル” 1982年の作品です. もう30年近く前の作品だというのに ストーリーも映画自体も素晴らしくて 何度でも見たいと思いました. 今回見たのは映画バージョンの3時間. この作品, 実はテレビ用に作られたドラマ5時間ものが本当の形で, 映画は映画館で上映するためにベルイマンによって3時間に短縮されたものなのです. 3時間でも長いと思うけど 5時間って... まぁテレビドラマって考えたら普通かな.


上映前にベルイマンの映画についてスウェーデンから来られた?方のお話があったのですが, 3時間にするのにベルイマンが四苦八苦していたという逸話をされていました.
実際見てみたら3時間はあっという間でした. 内容が濃いし, 逆にはしょられた箇所がわかったので全部見たい!!と思いました. これは帰ったらちゃんと日本語字幕で見たいなぁ.. 写真は有名な場面? 3時間バージョンでは最初にちょこっと出てきて終わったシーンだったけど.. この映画を代表する場面にもなっています.

この主人公の少年がまた愛らしく聡明でこの映画を一層魅力的にしています. ストーリーは私が書くと長ったらしくなりそうなので気になる方はコチラへ→ IVC


今回ベルイマンの作品では他に ”Sommaren med monika(1952)”(邦題では”不良少女モニカ”).直訳したら”モニカとの夏” という感じになると思うのですが なぜに不良少女?と思ったら, どうやらこの作品, 途中モニカが裸になって海で泳ぐシーンが出てくるのですが(ぼかされてます) 当時の映画ではそういうシーンはまだ普通ではなかったようで 日本でもちょっとフシダラ?っていうことでそう名付けられたのかな. これもまた主人公の少女と少年が良いのです. モノクロなのに古くは感じませんでした.


”Sommarnattens leende(1955)”(夏の夜は三たび微笑む)
こちらはラブ・コメディ. 面白おかしく一人の男性とその家族や友人たちの恋愛が描かれています. くすくす笑える場面が結構あって(ドイツ人はかなり笑ってたけど)楽しめました. こちらもモノクロ.
ベルイマンの作品はこれからも全部見てみたいなと思いました. ファンが多いのが頷けます. もう50年も前の作品でも色褪せることなく, 素敵な映画でした. ”Fanny och Alexander”はカラーなのですが 色合いがまた凄く良くてセットもまた素敵で見逃せないのです. 次回は同じ時代でも場所は日本, 渋谷実監督作品について書きたいと思いますしあわせ


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”ファニーとアレクサンデル” 予告編







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ここ2週間くらい信じられないくらい良いお天気が続いていたベルリンですsei
絶好のお出かけ日和だったというのに ここ2週間はお出かけできない毎日で. その上風邪も引いてしまい.. やっと昨日解放されて よし,明日は久々何にも考えないでチャリンコで散歩するぞー!!やったー って意気込んでたら 今日は朝からどんより雲り..

日頃の行いが悪いのかな.. 気をとりなおして 今日はこの2週間で荒れた(思ったよりはましだったけど)お部屋とおうちのお掃除をすることにしましたダッシュ 久々のお休みなのに 朝から起きて母と電話.眠くなくなったのでそのままお掃除. なんて規則正しい生活なんだろう..(ってめっちゃ普通?)

書きたいこともどんどん溜まっていってイギリス旅行はまだまだ ベルリナーレもまだ一作品..あせ まぁぼちぼち書いていこう.


そして今回はまだ心に残ってるベルリナーレ, ”マンチュ”(邦題”晩秋”)そして ”愛する,愛さない” について.


まずはなんと言っても, 監督 そしてヒョンビンが ”マンチュ”の挨拶に来たことを書いておかねば!
今回のベルリナーレには多くの韓国映画が来ていたのですが, その内ヒョンビンの作品がなんと二つ. しかももう一つの作品 ”愛する, 愛さない” がコンペティション部門に選ばれたという素晴らしいヒョンビン. ベルリンに来ることが話題にもなっていました.
レッドカーペット(といってもベルリナーレはかなり短い)を歩くということで, リンちゃんに誘われてその日に行きたかったのですが 授業と重なり断念. せっかく会えるチャンスだったのに... とリンちゃんの撮った写真を見て落ち込んでたら(特別にファンというわけではないのですが汗) まさか来ると思っていなかった3回目(4回目?)の上映”マンチュ” に監督と二人で出て来てくれました好き


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ちょっと遠かったけど 30分くらい質疑応答があって 監督もヒョンビンも色々と答えてくれて. 生で見るヒョンビンは大きくて 立ち居振る舞いが落ち着いていて なんというかすごく気品のある感じでした. 映画中でしゃべっていた英語でも話してくれたのが好印象でした雪 帰ったら兵役に行くということで, 最後の公式行事だと言ってたので 本当に貴重な機会だったなと. 韓国人の友達(男の子)に伝えたらレアだって羨ましがられました.


で 肝心の映画はというと, ストーリー自体はそこそこ重い感じなのですが, ヒョンビンのキャラが面白くてかわいいので 全体を通して楽しめる感じでした. かなり気に入った映画の一つです.


↓ 映画内容







映画では 刑務所から3日間の特別休暇を与えられて出てきた中国人女性と, お金持ちの女性相手に商売?しているあやしい韓国人男性が出会い お互いどこか惹かれ合って一緒に過ごす3日間が描かれています. 全撮影アメリカのシアトルで行われたそうです.
夫殺害の罪で刑務所に入っているエナ役を中国人女優タン・ウェイが演じているのですが, このタン・ウェイがすごく雰囲気があって良かったseiです. 複雑な心境を持った役なのですが かわいくもあり影もある少し謎の女性といった感じがよく合っていました. アン・リー監督作品 ”ラスト、コーション”でトニー・レオンの相手役を演じて 台湾や中国ではもうかなり有名な女優さんみたいです.

映画の中では英語と韓国語, 中国語が使われているのですが このタン・ウェイの話す英語がかなりネイティブな感じでびっくりでした. ヒョンビンは軽い男 そして日頃の怪しい商売が為にお客の一人の夫(暴力団?が絡んでるような黒い人)から追われる役なのですが, 置かれた状況とはうらはらにおちゃめで何とも憎めない役で, 至る所で 髪型を整えて よし, 決まった! ...みたいな表情をするのがかわいくて その場面のたび会場は笑いの渦でした.

そんなおちゃめなフンに出会って 服役中で将来に希望も持てないエナが 少し光のようなものを見つけていくのですが 特にドラマチックな感じでもなく でも二人の関係が何故か微笑ましくて ちょこちょこ笑いの場面もあり 私にとってはお気に入りの映画になりました. ハッピーエンドではないのですが エンディングがまた気に入りました.

挨拶の後で監督だけサインにも答えてくれて, せっかくなのでもらいに行ってきましたビックリ!! 一人ひとり名前を聞いて サインと一緒に書いてくださって 白夜行の深川監督もそうでしたが 本当に感じのいい素敵な監督でした. なにか韓国語で話さねば!!って思って一言話してきました, カムサハムニダって(笑) 韓国語が早く勉強したいです.


韓国映画はもう一つ, これまたヒョンビン主演の一本を見てきました. コンペティションに入っていたのでかなりの期待で. で, 感想は ある意味びっくりした映画でした, 簡単な内容は知って見に行ったのですが なんとも特殊な映画でした.

写真は主演の一人イム・スジョン. この写真 ベルリン映画祭のベストフォトにも選ばれたようで.
なんとも清楚でかわいいイム・スジョンはあと


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出所: Innolife news



↓ 映画内容





結婚5年目の夫婦の別れ, それも妻が出て行くために荷物をまとめる その一日 を描いた作品です.
主演はヒョンビン, 妻役に”ごめん, 愛してる” などのドラマに主演のイム・スジョン. 空港から家へ帰る車の中で夫婦が何気ない会話をしている中 突然妻が夫に別れを告げる(しかもかなり自然に)場面から始まります. その後の場面はずっと家の中. 荷物をまとめる妻, そしてそれを手伝う旦那. BGMは始終 ザーザーと降る雨の音だけ. というなんともシンプルな それでいて その中で夫婦それぞれの複雑な心境を静かに描いている 興味深い映画でした.

登場人物も 夫婦と一匹の子猫, そして隣人夫婦.
ずっっっと二人で終わるのかなって思ってたら途中子猫が登場して なんというか安心しました..
それにしても主演の二人は台詞も決して多くはなく かなり難しい役どころだったと思うのですが 複雑な心境が雰囲気からも良く伝わってきました. 本当は悲しくて 自分のもとに残って欲しいのに それが言えない夫. 妻ももう新しいパートナーがいるけれど 実は夫への愛情はまだあって 引き止めて欲しいのに何も言ってくれないことに苛立ちを感じている. でもふたりとも 特に夫は表情ひとつ変えず ただ淡々と時間が流れていく..

この作品がコンペティションに選ばれたことが正直不思議にも思っていて, 個人的には”晩秋” の方が気に入っていたくらいで. でもよく考えたら こんなに撮るのが難しい映画もないな と思いました. どこにでもありそうな状況 何気ない日常, それを 効果音も雨の音だけ. まるである夫婦をドキュメントで撮ったかのような映像. 登場人物も4人プラス一匹. 特殊な作品です. 内容はもしも私が結婚していたらまた違った目線で見れるのかな とも思いました. ヒョンビンがまた晩秋とは180℃違う役柄で 演じわけられているのが素晴らしかったです.

韓国映画って すごく悲しい恋愛モノか もしくは 面白いコメディ風のものしか今まで見ていなかったので 新しい発見でもあり. 日本映画ではこういう映画 ありそうですが.


...ということで今回は2作振り返ってみました. 興味を持った方は是非チェックしてみてくださいsei☆



”マンチュ(晩秋)”






”愛する, 愛さない”