6.ヤンキースタジアムでシナトラを その3
ニューヨーク夜景はトップオブロックから
翌日早朝に列車でワシントンへ移動予定となっていて、ニューヨークで過ごせる時間はあと僅か。フィナーレはビル展望台からの夜景と思って、トップオブザロック展望台(ロックフェラーセンター)19時10分の予約をして支払いも済ませていた。
ニューヨークでビル展望台と言うとエンパイアステートビルが最も有名だが、予約を受け付けておらず列に並ばないとならないという。当然だが待ち時間は全く分からない。対してワンワールドトレードセンターとトップオブザロックは時間指定して予約が可能だった。ワンWTCは新しいが、摩天楼から遠い夜景になる感じがしたので、トップオブザロックにした。
19時過ぎに地下にある展望台入口に行き、プリント済みのチケットを見せると、予約者の列を案内される。10分程待ちエレベーターで68階にある開放式の展望台に上れた。
このビルの正式名はコムキャスト(NBCユニバーサル)ビルで、1933年にRCAビルとして竣工した。80年以上前にこうした高層ビルが建設されていたという技術の差に驚いた。1986年にGEがRCAを買収しGEビルに名を変える。2014年屋上のGEロゴを外しNBCシンボルとコムキャストロゴに変えることをニューヨーク市歴史建造物委員会に認可されて現名称になった。
上の69階で日が暮れて夜景が美しくなるのを待つ。人が段々と増えて来て、よく見えなくなったので68階に降りた。美しいニューヨクの景色は夕暮れのマジックタイムから完全に暮れるまで刻々とその姿を変えていく。一番美しいのは南側エンパイアステートビルからロウアーマンハッタンを望む方面だった。ビルの照明が色彩と光を放って、都市の夜景では最上級のものだと思う。
意外なのは、西側ニュージャージー方面でハドソン川越しと落日の残照が美しさを倍加させたようだ。
夜景を堪能しニューヨーク最後の夜としてはいい時間を過ごせたと満足した。下りは混んでいたのでエレベーター乗車に30分待った。待つ間に窓越しの夜景を見て過ごし、全く退屈しなかった。
夕食は体も胃も疲れていたこともあり、2年前のハワイで気になった「ホールフーズ」のデリを買い、ホテルで食べることにした。
量り売りのデリは1ポンド$10.99で、野菜類を中心に選び、小さいパンとマッシュルームスープも付けて$17.5だった。スタバでコーヒーも買い$20のディナーとなる。
温かいクリーミーなスープと有機野菜中心のデリ惣菜は疲れた私にはピッタリの優しい美味しさで、食べ終わると心なしか元気を回復したような気がした。明朝は5時過ぎにチェックアウトして6時発の列車に乗る予定で、すぐ動けるように寝る前に荷造りを済ませた。