☆鬼やらい その4 | ice castle 瑠可のblog 頑張れ!羽生結弦選手

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陰陽師 第3巻 第2話
☆鬼やらい その4


前回の話→☆鬼やらい  その3


鬼やらい当日

内裏では 東宮(主上と安子の息子)の
具合がすぐれず
節折りの儀を していた。

それは 命婦(みょうぶ・朝廷で儀式を行う時に 奉仕する女性)が
持ってきた坩(つぼ)に
東宮の息を 三回吹きいれる儀式である。

それがすむと
あとは 鬼やらいをすませるばかり。


命婦が帰った後
そこにいる女たちは
安倍晴明の噂をした。


「なんでも予定していた陰陽師が倒れ
たと聞きましたが?」
と安子が言った。


「ご安心下さい。
かわりに安倍晴明がつとめると
聞きました。」
と左近(東宮の乳母)が言った。

「左近、それは誰だ?」
東宮が聞いた。



「なんでも式神を
あやつることができるとか
宮中ではとても
おそれられているとか。」
と左近が言った。



「そんなに恐ろしい者なのですか?」
安子が聞いた。




「鬼に おそれられているという
ことでございましょう。」
怯える安子を 安心させるため
笑顔で左近が 答えた。


その時
「安倍晴明?」
と大きな声がした。
先ほどの命婦が 帰らずに
聞き耳をたてていたらしい。


「命婦どの、そこで何をしておられる!」
左近が叫ぶと
急に強い風が吹き
命婦が倒れた。

「お許しくださいませ
急に強い風が!」
とすがるような目で 左近を見た。





場面は変わって
鬼やらいが行われる宮

風がオウウウとうなり声をあげている。

そんな中
祭文を読む安倍晴明が登場した。


「あれがウワサの安倍晴明か」
周りの男たちが噂をしはじめた。


「なんとも人離れしている冷たい面を
しているな。」


「あの者が遍照寺でカエルを殺した話は
聞いておられましょう。」


「わしとてカエルくらい殺せるぞ
ははは!」



当の晴明は笑う男たちを
冷ややかに見つめていた。


そこへ本日の主役
方相氏が、ダスダスダスと
歩いてきた。

金の目玉が4つついた面をしている。



「おう博雅」


「へっ?
ど、ど、どうして俺とわかった?」
博雅はうろたえながら言った。



「おまえ そのものではないか
その面、その濃い顔
主上に 頼まれたのか?」


「いや…あ…うん…そうだ…
これには深い理由が あるのだ」



「まあ 適任だよ。
俺につきあっている以上
素人ではないしな」


「ちぇっ!
まさかお主が 仕組んだのでは
あるまいな」




「なぜ?」


「ぷーっ、ふと そう思っただけだ!」




「晦日、最終の祭儀だ。
頼りにしてるよ 博雅くん」



その時また
オウウウ…と風の音がした。





「俺には 土牛のうなり声が聞こえる」


「降るか?」



「うん」


夜、晴明の予想通り 雪が降ってきた。
いよいよ 鬼やらいが始まる。

つづく

★LUCAより★
あ~あ、博雅が方相氏だって
晴明にばれちゃいましたね。

今回は
東宮(憲平)・安子(藤壷)・左近・命婦が
いる殿
鬼やらいをしている宮
の同時進行でお送りしました。

昔の人はお名前がたくさんあって
まぎらわしいですね。
さて、次回はいよいよ鬼やらいです。


今日のゆづFood No.27

亀田製菓 うす焼き  ゆづこしょう味
中を開けると3パックに別れてるのが
いいね。1パック18枚入りが3パック。
1パック121㌍ 130円くらい。
高知県馬路村産ゆづパウダーがたくさん
かかっています。さわやか~。



今日のゆづはどこの空の下?
どこにいても元気にご飯食べて
笑顔でいてくれますように。


最後まで読んでいただいて
ありがとうございました。


画像お借りしました。


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