英語遊歩道(その80)-梅雨明けに想うこと-「宮若市」県道21号を走る | 流離の翻訳者 青春のノスタルジア

流離の翻訳者 青春のノスタルジア

福岡県立小倉西高校(第29期)⇒北九州予備校⇒京都大学経済学部1982年卒
大手損保・地銀などの勤務を経て2008年法務・金融分野の翻訳者デビュー(和文英訳・翻訳歴17年)
翻訳会社勤務(約10年)を経て現在も英語の気儘な翻訳の独り旅を継続中

こちらでは、史上最短の梅雨が史上最速で明けた後、容赦のない暑さとなっている。まだ地表がさほど熱くないため、朝方は何とか涼しいが、猛暑になるのも時間の問題だろう。

 

 

暑さと同時に「冷たい麺」の季節になった。私は昔から冷たい麺には眼がない。ソーメン、冷やし麦、ぶっかけうどん、冷麺などなど。今年もここのところよく食べるようになった。

 

小学5年の夏休みに喉の手術をした。手術後、喉の痛みがひどく、普通の食べ物を呑み込めなくなった。医者の指示もあり、3週間くらいソーメンしか食べられなかった。朝・昼・晩とも祖母が作るソーメンだけという生活だった。

 

不思議なもので、それ以来ソーメンが大好物になった。麵つゆで食べるだけではなく、味噌汁にも入れることがある。小葱を刻んだものを振りかけると実に美味い。

 

ただ、ソーメン生活が開けて、最初に食べた普通のおかずの美味しさは今でも忘れることができない。

 

 

 

 

 

昨日、久しぶりに独りドライブを楽しんだ。九州道を福岡方面に走り「宮田スマートIC」で降りて県道21号線に入った。昔よく走った道だったが、道路も沿線の景色も随分変わっていた。

 

宮若市のラーメン店「来々軒」は改装されて立派になっていた。珍しく、透き通ったスープの豚骨ラーメンが食べられる店である。

 

また、宮若市には以前野菜などの直売所があったが、これが「みやわかの郷」として生まれ変わっていた。産地産直のレストランも併設されており、地元の新鮮な食材が味わえるようである。この辺りは3年ぶりくらいだったが、随分と開発が進んだものだ。

 

 

 

 

閉店する店があれば、新規に開店する店もある。街の進化とはそんなものである。

 

福岡市や北九州市のベッドタウンとして魅力ある住宅都市づくりを進め、人口定住が進んできた隣接する宗像市に水をあけられた形で、宮若市の人口は減少傾向にあるらしい。

 

他にも、中心市街地の衰退、自動車主体の生活による人口の拡散、また、それらに起因して農地の減少が進むなど、宮若市も様々な問題を抱えているようである。

 

 

車内で1970~80年代のポップスを聴きながら、そんなことを考えた。

 

なお、下の写真は宮若市のマスコット、災いを追い出し幸福を招く、表裏一体型の招き猫の「追い出し猫」である。今の宮若市にも、そして私自身にも、そんな猫の力を少し借りる必要があるかもしれない。