英語遊歩道(その14)-不思議なメロディ「イエヴァン・ポルッカ」 | 流離の翻訳者 青春のノスタルジア

流離の翻訳者 青春のノスタルジア

福岡県立小倉西高校(第29期)⇒北九州予備校⇒京都大学経済学部1982年卒
大手損保・地銀などの勤務を経て2008年法務・金融分野の翻訳者デビュー(和文英訳・翻訳歴17年)
翻訳会社勤務(約10年)を経て現在も英語の気儘な翻訳の独り旅を継続中

昨今、テレビCMなどでちょっと不思議なメロディを耳にするようになった。大手の企業のCMのバックでこのメロディが流れている。その大手企業とは三井住友銀行アポロ石油である。

 

その曲とは「イエヴァン・ポルッカ」というものでフィンランド民謡である。この曲を以前ブログで取り上げたのが2013年の1月なのでもうひと昔も前のことである。何故、今更この曲がCMで取り上げられているのか。その理由はわからない。

 

「イエヴァン・ポルッカ」(“Ievan Polkka ”) | 流離の翻訳者 果てしなき旅路

 

何となく気になって、この「イエヴァン・ポルッカ」について少し調べてみた。

 

元々の曲は1930年頃エイノ・ケットゥネン(Eino Kettunen)によって作詞されたもので、1995年にフィンランドのカルテット「ロイツマ(Loituma)」が歌ったものが世界的に知られている。このことから、この曲そのものを指して「ロイツマ」と呼ばれることもある。

 

英題は「Ieva's Polka」、日本語では「イエヴァのポルカ」「イエヴァ」とはこの歌に登場する少女の名前で、英語圏で言うところの「エヴァ(Eva)」にあたる。

 

2006年4~5月頃、この曲の一部に、アニメ「BLEACH」井上織姫ネギを振り回すアニメーションをつけたフラッシュ(通称「ロイツマ・ガール」)が登場し、そのシュールさと中毒性からネット上で世界的に流行したらしい。

 

本来の歌詞はフィンランド語サヴォ方言で歌われている。但しロイツマが歌っている歌詞は本来のものではなく、独自のアレンジがなされている。途中、ジャズのスキャットのような部分があり、その部分の歌い方は歌い手により異なる。

 

 

以下は、フィンランド民謡(日本語訳付き)初音ミク「イエヴァン・ポルッカ」である。