昨今、テレビCMなどでちょっと不思議なメロディを耳にするようになった。大手の企業のCMのバックでこのメロディが流れている。その大手企業とは三井住友銀行とアポロ石油である。
その曲とは「イエヴァン・ポルッカ」というものでフィンランド民謡である。この曲を以前ブログで取り上げたのが2013年の1月なのでもうひと昔も前のことである。何故、今更この曲がCMで取り上げられているのか。その理由はわからない。
「イエヴァン・ポルッカ」(“Ievan Polkka ”) | 流離の翻訳者 果てしなき旅路
何となく気になって、この「イエヴァン・ポルッカ」について少し調べてみた。
元々の曲は1930年頃にエイノ・ケットゥネン(Eino Kettunen)によって作詞されたもので、1995年にフィンランドのカルテット「ロイツマ(Loituma)」が歌ったものが世界的に知られている。このことから、この曲そのものを指して「ロイツマ」と呼ばれることもある。
英題は「Ieva's Polka」、日本語では「イエヴァのポルカ」。「イエヴァ」とはこの歌に登場する少女の名前で、英語圏で言うところの「エヴァ(Eva)」にあたる。
2006年4~5月頃、この曲の一部に、アニメ「BLEACH」の井上織姫がネギを振り回すアニメーションをつけたフラッシュ(通称「ロイツマ・ガール」)が登場し、そのシュールさと中毒性からネット上で世界的に流行したらしい。
本来の歌詞はフィンランド語のサヴォ方言で歌われている。但しロイツマが歌っている歌詞は本来のものではなく、独自のアレンジがなされている。途中、ジャズのスキャットのような部分があり、その部分の歌い方は歌い手により異なる。
以下は、フィンランド民謡(日本語訳付き)と初音ミクの「イエヴァン・ポルッカ」である。