昨日から急に寒くなった。今日からファンヒーターを使い始めた。今年も秋は短そうだ。午前中外出したが、ダウンジャケットを羽織った人が見られた。11月初旬は半袖でも過ごせたのが嘘のようである。
水温の温度調節がマズかったようで、熱帯魚と一緒に飼っていた淡水魚(メダカ・小エビ・貝など)が死んでしまった。水温が高すぎたようである。可哀想なことをしてしまった。
「日高睡足猶慵起」(日高く睡り足れども猶(なお)起くるに慵(ものう)し)で始まる漢詩がある。「日は高く昇り、睡眠も十分とれているのに起きるのが面倒くさい」という意味だ。寒くなったからかよく眠れるようになった。毎朝こんな気持ちになる。
学生時代(とくに大学3年以降)は、毎日がこんな感じだった。何か一つでも打ち込めるものが見つけられれば、もっと充実した学生生活が送れただろうに。また仮定法過去完了の話になった。
「日高睡足猶慵起」の漢詩は、以前英訳を試みているので、以下に記載しておく。
「香爐峰下新卜山居草堂初成偶題東壁」 白居易
「香炉峰下新たに山居を卜(ぼく)し草堂初めて成る 偶(たまた)ま東壁に題す」
日高睡足猶慵起 日高く睡り足れども猶起くるに慵(ものう)し
小閤重衾不怕寒 小閣に衾(ふすま)を重ねて寒を怕(おそ)れず
遺愛寺鐘欹枕聽 遺愛寺の鐘は枕を欹(そばだ)てて聴き
香鑪峯雪撥簾看 香鑪峯の雪は簾(すだれ)を撥(かかげ)て看(み)る
匡廬便是逃名地 匡廬(きょうろ)は便(すなわ)ち是れ名を逃るるの地
司馬仍爲送老官 司馬は仍(な)お老を送るの官為(た)り
心泰身寧是歸處 心泰(やす)く身寧(やす)きは是れ帰する処
故郷可獨在長安 故郷何ぞ独り長安にのみ在らんや
(拙・現代語訳)
日は高く昇り、睡眠も十分とれているのに起きるのが面倒くさい。小さな部屋に布団を重ねているので寒さは怖くない。
遺愛寺の鐘は枕から頭を上げて聴き、香爐峰の雪は簾を上げて見ることができる。
匡廬(廬山)は名誉や名声を求めず引き篭もるには都合のよい場所であり、司馬も老後の隠居生活には恰好の職である。
心が落ち着き、身体も安まる場所こそが安住の地であり、故郷はなにも長安に限らない。
(拙・和文英訳)
“A poem composed on the east wall in commemoration of the first settlement of the thatch hut at the foot of Mt. Koroho” by Bai Juyi
Even in the late morning with enough sleep, I’d like to be in the bed a little longer,
Where there’s no fear of cold under layered bedclothes in this small hut.
I listen out for the sound of bells from Iaiji temple on the pillow,
Whilst scrolling the reed screen to look at the snow on Mt. Koroho.
Lushan is a place to hide myself from seeking honor and fame,
While the local governor is a suitable post for me to spend my last days.
Here’s the very place that I could live a quiet life with peaceful mind,
There’s no reason why Chang’an should solely be my hometown!