新・英語の散歩道(その83)-「ラマダン」と朝食(breakfast)の起源 | 流離の翻訳者 青春のノスタルジア

流離の翻訳者 青春のノスタルジア

福岡県立小倉西高校(第29期)⇒北九州予備校⇒京都大学経済学部1982年卒
大手損保・地銀などの勤務を経て2008年法務・金融分野の翻訳者デビュー(和文英訳・翻訳歴17年)
翻訳会社勤務(約10年)を経て現在も英語の気儘な翻訳の独り旅を継続中

久しぶりの晴天である。風もなく穏やかな日和だ。こんな季節がずっと続けばいいのにと思う。

 

 

以前受講したセミナーで、講師の方(ある国際系大学の教授)がイスラム教の「ラマダン(断食月)」に関連したエピソードを紹介していた。

 

因みに、今年のラマダン(Ramadan or Rhamadhan)3月22日(水)から4月21日(金)(ヒジュラ暦の第9月、西暦では毎年少しずつズレる)までだったようで、先週終わったところである。

 

このラマダンの期間中、イスラム教徒は日の出から日没まで飲食を断って、信仰心を高めるらしい。従って、研究室の学生にイスラム教徒がいると、講義(ゼミ)の時間にも影響が出てくるといった内容だった。

 

 

 

このラマダンの「断食」に関連して先日の新聞にこんな英文を見つけた。

 

I am fasting.     「断食中です」

 

「速い」の意味の形容詞 fast だが、動詞で「(宗教的理由で・抗議のために)断食する」という意味で使用される。朝食の意味の名詞 breakfast は、本来は断食(fast)を破る(break)ことに由来している。

 

She broke her fast.        「彼女は断食をやめた」

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She had breakfast.        「彼女は朝食をとった」