続・英語の散歩道(その105)-「シュリンクフレ―ション」-梶浦由記 Vanity | 流離の翻訳者 青春のノスタルジア

流離の翻訳者 青春のノスタルジア

福岡県立小倉西高校(第29期)⇒北九州予備校⇒京都大学経済学部1982年卒
大手損保・地銀などの勤務を経て2008年法務・金融分野の翻訳者デビュー(和文英訳・翻訳歴17年)
翻訳会社勤務(約10年)を経て現在も英語の気儘な翻訳の独り旅を継続中

昨今の物価高からか、従来、「物価の優等生」と呼ばれてきた鶏卵(卵)の価格に関する記事が今日の日経新聞の【春秋】欄に出ていた。

 

鶏卵は鳥インフルエンザの流行とも相俟って品薄にもなっているらしい。確かにスーパーの卵の価格は上昇傾向にある。

 

 

価格を据え置いたまま商品の量を減らしたり、ホテルやレストラン、空港などでサービスの質を落としたりすることを「シュリンクフレ―ション(Shrinkflation)」という。

 

これは「収縮」の意味の「シュリンク(Shrink)」「インフレーション(Inflation)」の合成語である。

 

いつも買っていた商品のパッケージが、ある日突然小さくなっていたり量が減っていたりすると、価格が若干上がる以上に心理的影響が大きいように思う。

 

「シュリンクフレ―ション」の別の言い方に「ステルス値上げ(Stealth Price Hike)」というものがある。いずれもずる賢い値上げのやり方だ。

 

 

 

 

The food maker has been steadily reducing the package size of the product to offset rising production cost while keeping the price stable, which is a retail strategy known as “shrinkflation".

 

「その食品製造業者は、上昇する製品の製造コストを埋め合わせるために価格を据え置いたままパッケージのサイズを着実に小さくしてきた。これがシュリンクフレーションと呼ばれる小売業の戦略である。」