金融英語シリーズが続いているが ……。
これも前日の日経新聞から欧州・ユーロ圏に対する欧州中央銀行(ECB)の動きに関する記述である。米国FRBの金融引き締めが世界中に影響を及ぼしている。
「欧州はウクライナ侵攻の影響でエネルギー供給の停滞が続くとの観測からユーロを売る動きが加速し、20年ぶりの安値を更新した。通貨安を警戒する欧州中央銀行(ECB)は政策金利を急ピッチで引き上げているが、同じく急速な利上げを進める米国との金利差を縮められていない。」
(拙訳)
In Europe, the anticipation that the energy supply would continue to stagnate under the influence of Russian invasion of Ukraine accelerated euro selling, and as a result, euro recorded a new low after an interval of 20 years. Although the European Central Bank (ECB), being on the outlook for the euro depreciation, has been raising the policy interest rate at a fast pace, they have still been unable to reduce the difference in interest rates between the eurozone and the US which has rapidly raised its interest rate in the same manner.
最近「金融英語の基礎と応用 すぐに役立つ表現・文例1300」(鈴木立哉著 講談社)を辞書的に使用している。
2017年10月、市内の観光スポット「北九州市立松本清張記念館」から展示品の解説文について和文英訳、和文中訳(繁体字・簡体字)、和文韓訳の案件が入ってきた。
原稿の内容は記念館の目的に始まり、松本清張(1909~1992)の生涯、作品の種類(系統)また展示物の紹介が中心だった。大した翻訳量ではなかったが、自社の作品が記念館に展示されるのは光栄なことでもあり緊張感をもって翻訳を遂行することができた。
松本清張については、やはり「砂の器」が最も記憶に残る作品である。「なりすます」を英語では impersonate という動詞で表す。「(人)をまねる、(人)に扮する」の意味である。
The poor boy impersonated Eiryo Waga, the the first son who was killed together with his parents in the Osaka Air Raid in 1945.
「その貧しい少年は1945年の大阪大空襲で両親とともに亡くなった長男、和賀英良になりすました」
この「なりすまし(Impersonation)」は以後も様々なミステリーで利用されているが、ネットや携帯電話の世界の中では別の意味に使われるようになってきた。