続・英語の散歩道(その68)-「スクラブル(Scrabble)」-ボキャブラリー増強 | 流離の翻訳者 青春のノスタルジア

流離の翻訳者 青春のノスタルジア

福岡県立小倉西高校(第29期)⇒北九州予備校⇒京都大学経済学部1982年卒
大手損保・地銀などの勤務を経て2008年法務・金融分野の翻訳者デビュー(和文英訳・翻訳歴17年)
翻訳会社勤務(約10年)を経て現在も英語の気儘な翻訳の独り旅を継続中

昨日の日経新聞にこんな日本語があった。

 

「日本は円安を奇貨としてインバウンド消費や対日投資を促す取り組みを強化すべきだ」

 

この英訳を考えてみた。まず「奇貨」が手ごわい。広辞苑によると①珍しい財貨②転じて、利用すれば意外の利を得る見込みのある物事や機会、とあった。

 

と言うことは「奇貨」=rare opportunity か。また句を使うのであれば take advantage of や avail oneself of あたりか。

 

(拙訳)

Japan should strengthen the activities to facilitate inbound consumptions and investments in Japan, taking advantage of a rare opportunity of the recent depreciation of the yen.

 

 

 

 

安田火災の「いいとも会」で「スクラブル(Scrabble)」というゲームが流行った時期があった。メンバーの一人がアメリカの大学院留学に向けて英語を猛勉強していた1986~1987年頃のことである。

 

GMAT や TOEFL などの受験のためにボキャブラリーを増強する必要があった彼は Vocabulary Builder などの他にスクラブルを購入してボキャブラリーの増強を楽しんでいた。効果的な学習法である。しかし、当時の私はこのゲームがからっきし苦手だった。

 

 

先日、このスクラブルを再度購入した。パートナーが英検受験のためのボキャブラリーの不足に悩んでいたからである。やってみるとなかなか面白いが、自分が簡単な単語の綴りすら覚束ないことに呆れもしたし反省もした。今は WORD がスペルを補強してくれるので甘えてしまっていたからである。

 

 

当時はあやふやな単語を投じると即座に Doubt! と周囲から声が上がったが、今はパートナーにはハンディとして英検単語帳の使用を許可しているしそんな緊張感は全く無い。まあ遊びは遊び、それで良しとしよう。

 

 

とは言え、結構長い単語が投入できたときは何となく「どや顔」になる。だが勝つためには2~4文字の短い単語を品詞にかかわらずより多く知っておくことだ。感嘆詞でも何でも構わない。但し固有名詞や略語(省略形を含む)は使用できないので注意が必要である。

 

 

写真の QUILL は何処かで見たような単語だったが一か八かで投入したらたまたま辞書にあったもの。意味は「羽柄(うへい)=鳥の翼または尾にある強くて丈夫な羽根」のこと。また BEAF は私のスペルミス。Doubt! が無かったのでそのままになったもの。

 

 

今はパートナーのボキャブラリーの増強を待ちつつ、このスクラブル、しばらく「独り打ち」をしながらより深く研究したいと思う。