「轆轤(ろくろ)」- Turning deviceなど | 流離の翻訳者 青春のノスタルジア

流離の翻訳者 青春のノスタルジア

福岡県立小倉西高校(第29期)⇒北九州予備校⇒京都大学経済学部1982年卒
大手損保・地銀などの勤務を経て2008年法務・金融分野の翻訳者デビュー(和文英訳・翻訳歴17年)
翻訳会社勤務(約10年)を経て現在も英語の気儘な翻訳の独り旅を継続中

日本語にどうしても敏感になるのは翻訳者の悲しい(さが)だと思うが…、「轆轤(ろくろ)」と聞くと陶器を作るときに使う器具しか浮かばないが実は意味がもっと広い。

 

「轆轤」を辞書で引いてみると、

①回転運動をする器械。手動式・電動式がある。

㋐重い物を引いたりあげたりする装置。(まんりき、しゃち、かぐらさん)

㋑木地細工などで円い挽き物を作る工具。(ろくろがな)

㋒轆轤台(円形の陶器をつくる台)のこと。

㋓車井戸の、縄をかけて釣瓶(つるべ)を上下させる滑車。(井戸車)

②傘の柄の上端に付けて、傘を開閉する仕掛け。

 

私がイメージしていたのは①-㋒の轆轤台のことだった。それぞれの意味の轆轤を英訳するとどうなるだろうか?和英辞典などで調べてみた。

 

Hand or electrically powered turning device

Vise (Vice), dowel, hand winch

Turning (Spinning) lathe

Potter’s wheel (pottery wheel)

Well pulley

 

Umbrella runner

 

因みに妖怪「ろくろ首」は…、

A long-necked monster; a monster who can extend its neck freely to any length.

「首長の怪物。首をどんな長さにも延ばすことができる。」

 

と訳されていた。