先日から鼻風邪をひいてしまい今日もまだ完治していない。ここ半年ほどの仕事や勉学の疲れが押し寄せてきている。
・・・・
先日ひと昔前の日本映画をみた。以前にみているはずだが細部は全く覚えていなかった。「黄泉がえり」というものである。
「黄泉」(よみ)とは「死後、魂が行くという所。死者が住むと信じられた国。」(広辞苑)のことで、「黄泉の国」を英語では “land of the dead”, “underworld”, “world of darkness”, “lower world” など様々な訳語があり、神話では “Hades” と表すようである。
「黄泉がえり」(甦り・蘇り)は “resurrection” が適訳だろう。この動詞 “resurrect” についてもビジネスでは使ったことがない。
Resurrect:
If you resurrect something, you cause it to exist again after it had disappeared or ended.
「あるものが消え失せた、または終了した後にそれを再び生き返らせること。」
Resurrection:
In Christian belief, the Resurrection is the event in which Jesus Christ came back to life after he had been killed.
「キリスト教の信仰において、イエス・キリストが処刑された後に復活したこと。」
・・・・
この映画は今年震災に揺れた熊本を舞台としており、映像も綺麗で主題歌「月のしずく」もなかなか良かった。以下歌詞を引用する。
「月のしずく」
言ノ葉は 月のしずくの恋文(しらべ)
哀しみは 泡沫(うたかた)の夢幻(むげん)
匂艶(にじいろ)は 愛をささやく吐息
戦(いくさ) 災(わざわ)う声は 蝉時雨(せみしぐれ)の風
時間の果てで 冷めゆく愛の温度(ぬくもり)
過ぎし儚(はかな)き 想い出を照らしてゆく
「逢いたい」と思う気持ちは そっと 今 願いになる
哀しみを月のしずくが 今日もまた濡らしてゆく
下弦の月が 浮かぶ 鏡のような水面(みなも)
世に咲き誇った 万葉の花は移りにけりな
哀しみで人の心を 染めゆく
「恋しい」と 詠(よ)む言ノ葉は そっと 今 天(あま)つ彼方
哀しみを月のしずくが 今日もまた濡らしてゆく
「逢いたい」と思う気持ちは そっと 今 願いになる
哀しみを月のしずくが 今日もまた濡らしてゆく
下弦の月が 謡(うた)う 永遠に続く愛を
(「月のしずく」 歌: RUI; 作詞: Satomi; 作曲: 松本良喜)