白い彼岸花で有名な寺が県内にあり、連休で人出が多かったとニュースで報じていた。赤と黄色は見たことがある。秋がどんどん過ぎてゆく。
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「潔(いさぎよ)い」という日本語がある。これを広辞苑で引くと「①たいそう清い。汚れがない。また、すがすがしい。②潔白である。汚れた行いがない。③未練がない。悪びれない。平気である。④小気味よい。」とあった。
だがこの語、①②の潔白の意味では殆ど使ってこなかったように思う。「潔しとせず」、すなわち「自分の良心や誇りから、受け入れにくい。自らを許し得ない。」という意味で、正々堂々とした強さ、誇り高さの意味で使ってきた。
因みに和英辞典で「潔い」を引いてみると、やはり “brave”, “gallant”, “sportsmanlike”, “manly”, … などの形容詞が記載されていた。 “Innocent” という語は何処にも見当たらなかった。
以下「潔い」の意味の例文をいくつか挙げておく。
His gallant (manly, sportsmanlike) attitude won the sympathy of the people.
「彼の潔い態度は人々の共感を得た」
The suspect openly confessed his guilt.
「容疑者は潔く白状した」
She openly (frankly, forthrightly) admitted that the responsibility was hers.
「彼女は自分の責任だと潔く認めた」
He died a noble death.
= He died honorably.
「彼は潔い最期を遂げた」
She needed money, but was too proud to ask for it.
「彼女は金に困っていたが人に無心するのを潔しとしなかった」
He disdained to tease the weak.
= He was too proud to tease the weak.
「彼は弱いものいじめを潔しとしなかった」
They scorned our attempts at reconciliation.
「彼らは我々の和解の試みに目もくれなかった(和解を潔しとしなかった)」