毎年この時期になると「忠臣蔵」を想う。今年もいよいよ年の瀬となった。
忠臣蔵、すなわち「赤穂事件」(“Ako Incident”)をテーマとした映画、テレビドラマ等は数多く観てきたが、私は1989年の正月に放送された「大忠臣蔵」が最も好きで、浅野内匠頭が近藤正臣、吉良上野介が芦田伸介、そして大石内蔵助が松本幸四郎という配役であった。
思えばこれが昭和最後の忠臣蔵となった。
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忠臣蔵に関連して以前に英訳した歌があったが、今日はそれを手直ししたい。
「両国橋の別れ」の場面、俳諧師宝井其角と、その弟子の赤穂浪士、大高源吾が、討ち入り前日の両国橋で交わしたと言われている。
「年の瀬や川の流れと人の身は あした待たるるその宝船」
(自作英訳・改訂第四版)
At the end of the year, our fortune on the river flow,
Is expecting the treasure ship next morning.