今朝のローカルニュースが「化粧直し」について報じていた。「化粧回し」(”ornamental sumo apron”)ではない。初場所は既に閉幕した。
化粧直しの対象は市内の2つの区の間を結ぶ「若戸大橋」である。このつり橋が掛かったのは1962年(昭和37年)でちょうど50年目の大規模な改修である。
以前は人や自転車も渡ることができた。完成してすぐの頃父母に連れられこの橋に登った記憶が微かに残っている。
その後自殺者などが跡を絶たず、人は渡れなくなった。橋の血のような赤色も問題になったことがあるが、それはそのまま存続した。
今も若戸大橋は有料で国道199号の一部である。この国道199号は「産業専用道路」とも呼ばれた時代があり、どちらも往年の北九州工業地帯の象徴である。
現在「新・若戸トンネル」が建設中であるが、寒風の中、橋の補修に携わる地元の若い作業員が「この仕事ができること誇りに思う」とインタビューに答えたことが心に響いた。