朝方は気持ちの良い天気だったが、午後から少し曇り始めた。でも気温は低く、立冬を過ぎて季節がまた動いたようである。
「鹿柴」(王維)の英訳が完成したので公開する。シンプルな詩ほど短くて逃げ場がなく英訳は難しく感じる。
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「鹿柴」 王維
空山不見人 空山(くうざん)人を見ず
但聞人語響 但だ人語(じんご)の響きを聞くのみ
返景入深林 返景(へんけい)深林に入り
復照靑苔上 復た青苔(せいたい)の上を照らす
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(現代語訳)
ひっそりと静まりかえった山の中に人影は見あたらないが、
何処からか人の声が聞こえてくる。
夕陽の照り返しが奥深い林の中に差し込んで、
再び青い苔の上を照らしている。
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(自作英訳第二版)
“Deer fence”
No one is seen in the deserted mountain, only the sound of human speech is heard from somewhere.
Reflected evening glow enters the deep forest and lights up the green moss again.