"Vehicle", "vessel", and "aircraft" | 流離の翻訳者 青春のノスタルジア

流離の翻訳者 青春のノスタルジア

福岡県立小倉西高校(第29期)⇒北九州予備校⇒京都大学経済学部1982年卒
大手損保・地銀などの勤務を経て2008年法務・金融分野の翻訳者デビュー(和文英訳・翻訳歴17年)
翻訳会社勤務(約10年)を経て現在も英語の気儘な翻訳の独り旅を継続中

先日既に九州南部が入梅したようである。たぶん昨年より相当早い。でもここでは昨日、今日と爽やかな天気が続いている。でもそれもたぶん今日までだろう。最後の五月晴れである。


今週一杯は忙しい。週末も休めないが仕方が無い。来週には気持ちも楽になる。でもその頃には入梅か・・・?でも来週末は車でどこかに出かけよう。


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以前から「乗り物」を表わす単語で気になっていたものがある。それは”vehicle””vessel”である。さらに妙な単語”aircraft”を含めて今回調べてみる。


“Vehicle”

1) Vehicle is a machine with an engine, for example a bus, car, or truck, that carries people or things from place to place.

「例えばバス、自動車、トラックなどで、人または物をある場所からある場所に運ぶ発動機(エンジン)を持つ機械」


2) You can use vehicle to refer to something that you use in order to achieve a particular purpose.

「特定の目的を達成するために使用する物」


“Vehicle”の例として「バス、自動車、トラック」が挙げられてはいるが、エンジンがあるだけで、「車輪がある」とも「地上を走る」とも書かれてはいない。英和辞典には「乗物・輸送機関」という訳語が記載されていた。


また2)は非常に抽象的な定義であるが、こちらは英和辞典に「手段・媒体」という訳語が記載されていた。


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“Vessel”

1) A vessel is a ship or large boat.

「船、または大きなボート」


2) A vessel is a bowl or other container in which liquid is kept.

「液体を保存するボウル(半球状の器)、またはその他の容器」


工業の世界では”vessel”「容器」の意味で使うのが一般的である。例えば”pressure vessel”「圧力容器」など。


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“Aircraft”

An aircraft is a vehicle which can fly, for example an airplane or helicopter.

「例えば飛行機やへリコプターなどのような空を飛ぶことができる乗物(輸送機関)」


上述のとおり”vehicle”の範囲は私が考えていたより少し広いようである。


また”aircraft”は妙な単語で「可算名詞でありながら単複同形」であり、英英辞典の定義のように不定冠詞を付けることもできるが”aircrafts”という単語は基本的には無い。(ただネット上では相当数誤用されている。)