かねてから根室本線の東鹿越~新得間は、災害のため不通になっていましたが、このたび富良野~新得間が正式に廃止ということになりました。もう既に日付は変わってしまいましたが(記事作成時点では)、3月31日限りで営業終了、廃線となります。
この区間が廃線となったことで、この列車は完全に過去のものになってしまいました。
滝川~釧路の日本最長の定期普通列車が走っていた
この列車、2429Dには管理人も14年前に実際に乗車し、当ブログでルポ記事も掲載したことがありますが(下記関連記事参照)、やはり富良野~新得間の乗客の少なさ、沿線人口の少なさが印象に残っています。
滝川発車時点では単行だったが
1両の気動車に、管理人を含めて10人いるかいないかの乗客。その少ない乗客もほとんど富良野で下車していきましたが、その富良野でなぜか1両増結し2連に。これは、車両運用の都合でそうなっていたのか、あるいは狩勝峠越えのために2連にしていたのか、今となってはわかりません。
今回廃止となる区間の落合駅の駅名標を、車内から撮影していました。
人はいなかった
でも車窓は非常に美しかったのですが。
何かで見たのですが、根室本線の富良野~新得間の通過乗客数は、石勝線が開業して特急「おおぞら」が全て同線経由になったころからかなり下落していて、国鉄時代末期でも当時の「特定地方交通線」の第一次廃止基準の2000人/日をはるかに下回っていたとか。直近だと100人/日すら下回る区間もあったように記憶しています。確かに札幌~道東のバイパスルート確保の意味合いもありますが、利用が少なすぎるのでは、いかんともしがたいのでしょう。それと類似の意見で「根室本線が『分断』される」という指摘もありますが、それを言ったら信越本線などとっくに物理的に分断されてしまいましたし、東北本線や鹿児島本線、最近では北陸本線も短縮されてしまいました。これは旅客流動の実態などを鑑みたら、やむを得ないのでしょう。歴史の看板だけでは商売にならないのは当たり前のことです。
最終日、何事もなかったようで、まずはよかったと思います。
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【おことわり】
当記事は03/31付の投稿とします。
また、当記事で使用している写真は、全て以前の記事からの転載です。