今日6月1日をもって、北神急行電鉄新神戸-谷上間が神戸市営地下鉄(神戸市交通局)の路線に編入され、同区間が正式に神戸市営地下鉄の路線となりました。
これに伴って、様々な「地下鉄の日本一」のタイトルホルダーが入れ代わることになります。
【駅間距離】
昨日までは、純粋な地下鉄事業者のみでいえば、東京都交通局(都営地下鉄)新宿線の篠崎-本八幡間2.8kmが最長でした。勿論北神急行の新神戸-谷上間は7.5kmであり、地下鉄の最長区間なのですが、北神急行は地下鉄とは別と考えると、この最長タイトルにも疑義が生じます。そのため、昨日までは「参考記録」とされることが多かったように思いますが、このたび同区間が正式に神戸市営地下鉄の路線となることに伴い、今日から晴れて「日本の地下鉄最長の駅間距離」となりました。
【駅の標高】
全ての鉄道で最も標高が高い地点にある駅は、JR小海線の野辺山駅ですが、地下鉄ではどこになるかというと、昨日まではこの駅でした↓
はい。仙台市営地下鉄東西線の八木山動物公園駅。この駅は地下駅でありながら標高が136.4mと、かなり高い場所を走っています。
実は、地下鉄の標高争いは神戸と仙台の間で繰り広げられていて、仙台市営地下鉄東西線が5年前の12月に開業するまでは、神戸市営地下鉄西神・山手線の総合運動公園駅が、102.74mと最高を誇っていました。それが仙台市営地下鉄東西線・八木山動物公園駅の開業で抜かれ、今回谷上駅が神戸市営地下鉄に編入されたおかげで、標高244mと八木山動物公園駅を100m以上上回り、晴れて「日本一標高の高い地下鉄駅」となりました。
さて、これで北神急行の高運賃の負担もなくなり、新神戸や三宮から谷上までの運賃が劇的に安くなりますが、これは神鉄の乗客が谷上で相当数吸い出されることも危惧されます。つまり、神鉄の谷上-鈴蘭台-新開地間の乗客減。恐らく神戸市としては、トータルで乗客が増えればいいということなのでしょうが、下記関連記事でも言及している、管理人の懸念が杞憂に終わればいいのですが。
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№4697.【運賃劇的値下げ】北神急行、路線を神戸市営地下鉄と一本化へ【民業圧迫?】
№5002.OST-WEST EXPRESS@Sendai Vol.3
※ 当記事で使用している写真は、全て以前の記事からの転載です。また、北神急行の話題は本来であれば記事カテゴリは「その他の鉄道(西日本)」ですが、当記事作成・公開時点で既に路線が神戸市交通局に移管されているため、記事カテゴリを「その他の鉄道(西日本)」ではなく「東京以外の地下鉄」にしています。