最近DXと2025年の崖についてのブログを公開したばかりだけど,既に茹でガエルが始まっていました。
ちょっと言い訳すると,ずっとドラフトで塩漬けしていた記事だったので,あまり追加調査してませんでした。
でもって,最近ちょっとSAP界隈で話題になっているのが,
SAPの2027年問題
というものだ。
これはSAPから2020年2月4日(日本法人は翌日5日)に以下が発表されたことに由来する。
SAP、SAP S/4HANA®のイノベーションに対するコミットメントを延長し、 SAP® Business Suite 7の保守方針を明確化して選択肢を提供 - SAP Japan プレスルーム
つまり,この発表により「2025年の崖」が「2027年の崖」となった。
そして,さらには「2030年の崖」,「2040年の崖」へと変わっていくのだろう。
やはりというべきか,想定通りというべきか。
SAPからすればコストが見合えばユーザのDXがどうなろうと関係ないのだから。
しかし,延期されたからと言って状況が良くなるのかというとそうならないだろう。
結局,DXプロジェクトのほとんどはうまくいっていないという現実がある。
問題はユーザ企業だけではなく,IT企業にもある。
変わらないのはどちらも一緒で,この両輪が悪い意味でかみ合って回り,まるでレミングの集団自殺のように(実際にはレミングの自殺は誤解で,移動するのはもっと前向きなものだが),破滅への行進を続けている。
愚かなユーザ企業と嘘つきあるいは馬鹿なIT企業が手を取り合って行き着く先は果たして。