【社会】【ECO】【原発事故】本当に厄介なエネルギー問題 | さすらいびとの徒然漂流記

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原発事故といつもの菅総理の脊髄反射発言で

お気楽極楽にクリーンエネルギー化に世間は

少し沸いているようだけど,果たしてそれって

現実的なんだろうか?


日本のエネルギー開発が本格的に方向転換するようです


【放射能漏れ】風力・太陽光エネが原発を逆転 福島事故で差は拡大へ - MSN産経ニュース


そんなことを思っているときに面白い記事を

見つけたので紹介.



原子力発電の代替エネルギーは何か:日経ビジネスオンライン


この記事ではエネルギーが自由に使えないことが

単純に経済的に困るという問題ではないのだとして,


公衆衛生インフラの崩壊


が起こるのだと警鐘を鳴らしている.

つまり,


死亡率が高くなる


ということだ.つまり,


エネルギーの大量消費が不可能

公衆衛生インフラの崩壊と暖衣飽食が不可能

死亡率の上昇

人口減少


という流れになっている.


実際,後進国を見ているとちょうどこの逆に

なっているのが分かると思う.



そこで,エネルギー源の利用価値を判定する9つの基準

というものがある.

  1. 汎用性(どんな用途でも利用可能)
  2. 量的柔軟性(微細出力でも巨大出力でも自在に)
  3. 貯蔵性と運搬性
  4. ユビキタス性(時期と場所を選ばない)
  5. エネルギー密度(面積・体積、ないし重要当たりエネルギー量)
  6. 出力密度(時間当たりエネルギー量)
  7. 出力安定性
  8. 環境負荷
  9. エネルギー供給安全保障(政治的リスク)
これに対して各発電方式では,

基準 石油 石炭 LNG 原子力 太陽光 風力
1 × ×
2   × ×
3 × ×
4   × ×
5   × ×
6   × ×
7   × ×
8   × ×
9        



また,エネルギーの投入と産出の比率,EROEIでも


石油/LNG 石炭 原子力 太陽光 風力
100-20 30 20 5-10 10-20

更に太陽光発電は絶望的ともいえるのが,

稼働率が1割程度

ということ.


半分の夜がだめなのはもちろん,朝夕や

曇りや雨・雪といった時の発電量は

最大値からは程遠いものになる.


そして,設置のためには補強が必要な家もあるし,

安定化のために蓄電池を必要とするなら

その製造電力もかかるし,コストもかかる.



現状としてはLNGの火力発電が最も有力だけど,

CO2問題や資源の枯渇問題などを先送りにし,

数世代後に大規模な人口減少に遭遇するのは

ほぼ確実なのではないだろうか.


この悲惨な未来が起こる前に画期的な

核融合発電革命が起こることを祈るばかりだ.



う~ん,また以前のブログ みたいに悲観的に

なってしまった.



【参考サイト】

エネルギーの爆食がもたらした2度目の人口増:日経ビジネスオンライン

【最終回】太陽光発電の「不都合な真実」:日経ビジネスオンライン