それってどんなものなんだろう?
唐突になんだって思うかもしれないけど,
お風呂に入っている時にふと思ったので.
というのも,昔みた漫画かアニメで時間をとめた空間を
武器とか壁とかにするってのがあったなぁと.
でもって,それって実際どんなものかちょっと考えてみた.
すると,その漫画だかを見たときには納得出来るように
思えたんだけど,よくよく考えてみると変な気がすると.
でもっていきなりだけど結論から言うと,
そんなものはあり得ない
というもの.
まず,その空間の境目がどうなっているのかを考えてみた.
時間が止まっているってことは中のものが止まっているから
光も何も出てこないからブラックホールみたいに黒く見える
ような気がする.
今度は逆にそこに向かっていったものはどうなるのか.
漫画などでは止まっているから何も通さないし,
空間だから壊れもしないように表現されていた.
しかし,何が壁を作ることになるのか.
空間に壁ができるというのはおそらくは空間を
固定するようなイメージをする.
とするとここで重要な間違いがあると気がついた.
というのも,
これは絶対時間を導入している
のではないかということ.
相対論的には時間と空間は相対的なものであり,
座標(メトリックス)を決めているものなので,
ある時間の空間スナップをとることはあっても,
時間を止めるというのはそもそも概念が成り立たない
んじゃないのかと.
つまり,三次元の場合に(X,Y,Z)という三点で座標を
決めることができるし,Z=1という平面上で考えることが
出来るが,「Zを止める」という概念は意味がわからない.
たとえば,エレベータのようにある一定方向にまっすぐ
進む止まらない乗り物を考えてみる.
この時,「乗り物を止める」という概念があるのだが,
これは乗り物がいる「座標」が止まったわけではない.
空間を止めるというのは絶対時間や「時間の矢」に
起因する誤解から生まれたものなのだろう.
*1 宇宙全体のエントロピーが増大する方向に時間が
動いていると人は感じるというもの