パーフェクトソフトウェア | さすらいびとの徒然漂流記

さすらいびとの徒然漂流記

ふらふら漂流するさすらいびとのように,色々な話題についてお気楽極楽,徒然なるままに…

平積みされているのを見つけて衝動買いしてしまった.

他のことが原因で完読までかなりかかってしまったけど.



一言で言うとテストに対する幻想を打ち砕いて,

真実を白日の下のするという内容.


Perfect Softwareという幻想を多くの人が抱き,

更にはPerfect Test(ing)という幻想を抱くということに

「そんなもののは存在しない」と声を大にして主張している.



この本を読む人は開発者やテスタになりそうだが,

本当はその上司やマネージャが読むべきもの.

そして,この内容をマネージャが理解して実践すれば,

開発もテストもかなり幸せになるんじゃないかな.



この中でWeingbergは様々なごまかしにたいして

強い口調で「詐欺」と表現しているのはちょっとびっくり.

確かに,この「詐欺」行為が上司を勘違いさせ,

回りまわって自分を更に苦しくするので,

幻想を助長させる行為としてかなり批判的に

表現しているんだろうと思う.


完璧なソフトウェアは存在しないし,

完璧なテストもありえない.

これはソフトウェア開発に直接そして真剣に

関わったことがある人なら常識.


品質に対して過剰な期待をする日本人にこそ

もっとこの本の内容をしっかりと胸に刻むべきだと思う.



パーフェクトソフトウエア/
ジェラルド・M・ワインバーグ

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