ちょっと出遅れ感があるけど,
こんな記事を見つけて思わずチェックしちゃったよ.
誤った「サイホン」の定義、世界の辞書に1世紀 豪の物理学者が指摘
現時点(2010/05/20 12:45現在)でのgoo辞書 だと以下の通り.
(1)圧力差を利用して、液体をその液面より高い所へいったん導いて低い所に移す曲がった管。また、その装置。
(2)コーヒー沸かし器の一種。フラスコの上にコーヒーを入れる漏斗(ろうと)形のガラス管を取り付けたもの。フラスコを熱して熱湯を漏斗に上げコーヒーを煮出す。
(3)家庭などで炭酸水を作る器具。
最初の項目で原理が書かれているんだけど
これが今回指摘された問題点.
じゃあ,Wikipedia はどうかと言うと
…出発地点が目的地点より高い位置にあれば、液体の移動によって管の内部に真空を作りだし、それにより液体を吸い上げる。途中、どれくらい高い地点を通ることができるかは、大気圧と液体の比重とによる。最高地点においては、重力が液体を両方に引っ張ろうとし、それにより真空が発生しようとする。 出発地点にある液体表面にかかる大気圧は、液体中を伝わり、真空が作られるのを防ぐ。管内部にある液体の重量と大気圧が等しくなると、真空が発生してしまい、サイフォンの効果は生じない。…
となっていて,しかも内容に関しての問題提起がされている.
そこで,更にその先のノートを見ると高校物理のレベルで
きちんと説明がされている.
サイフォンの原理、あるいは「重力」も「大気圧」も同じくらいガサツ
まあ,結論を言えば「重力による位置エネルギー」ってことだね.
真空云々は本当はあまり関係ないんだよね.
単純な話,二つの水槽をつなぐと高い方から低い方へ水が流れて
やがて同じ高さになるってこと.
そのつないだ水路をぐにゃって上に持っていっても流れるって話.
そして,その水が流れる勢いが大気圧によるものだから,
大気圧の力以上の高さ(水なら約10m)になると流れなくなっちゃうよ
ってこと.