今日は予定通りに先週行きそびれた「赤壁 決戦天下」.
さすらいびとは前売り買っておいたので関係なかったけど,
2週目なのに結構並んでいたね.
・赤壁 決戦天下
今回は日本オリジナルかもしれないけど,前作までのダイジェストから.
で,内容は基本的にはやっぱり「三国志演義」がベースだけど,
独自のアレンジを加えたと言うところ.
まあ,それなりにと言う感じなので悪くないと思ったんだけど,
最後はいただけなかったかな.
大きく違っていると思ったのがいくつかあるんだけど,
まずは孔明と周瑜の関係が友情になっているってところ.
まあ,今回はこの二人をメインにしたから,仕方ないかな.
本来ならどちらかと言うと,誰彼構わず信じる劉備と
父と兄にコンプレックスと依存している孫権って方が
合っていると思うんだけどね.
次に連環の計が蔡瑁と張允の案で,しかも鎖じゃないってところ.
まあ,わざわざ龐統を出すのはって言うのは分かるね.
でも,取り外し可能な木の固定具っていうのはどうかな.
あれじゃ曹操軍に火が回ったっていうのがちょっと説得力に欠ける.
どう考えても後ろの3分の2は火計から脱出して反攻が可能だったはず.
映画では派手な演出でごまかしていたけどね.
更に,龐統がやった間者の代わりが孫権の妹の尚香.
いくらなんでも孫権の妹ってどうよ.
一応,これで潜伏中に出会った兵士との間に友情が芽生えることで,
戦における死別と勝者なき戦を表現していたってところ.
特に死別はド派手な火計と大量の死体のために,人の死が返ってあまり
感じられなくなるのをこの演出で補ったと言う感じ.
ジョン・ウーとしては反戦のメッセージを伝えたいと言うのもあるんだろうけど.
あと,孔明が風向きを変える演出がなかったこと.
まあ,この辺は前作からだけど,いかにもっていうエピソードを避けたって
感じだろうね.
より実在の人間として描きたいってことだから.
なので,普通に雲行きから風向きが変わると軍議で言っただけ.
最後に,曹操を騙しに行くのが黄蓋でなくて小喬.
う~ん,まあ,小喬を活躍させたかったのかな.
これのおかげで,最後は小喬を救い出すって感じになっちゃったんだよね.
天下を賭けた戦いだし,曹操が逆賊だと言うなら本気で討ちに
行くはずなんだけど,そのまま普通に逃がしちゃうってどうよ.
兎に角,「三国志演技」にあまりこだわらずに見るのがいいって感じだね.
こだわりが強いほど失望は大きいからね.
まあ,派手な火計ぐらいしか特出した見所はないかもしれないけど.
次回は一週空いてGOEMONかな.