Work Sharingってどうよ? | さすらいびとの徒然漂流記

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このところ良く話題に上がっているwork sharingだけど,

これって本当に実現できるのかな.



経団連・連合、ワークシェア議論へ 雇用確保策を検討

work sharingって一見良さそうだけど,
いくつか問題があるよね.

まずは,対象となった業務はスキルとしての価値が認められないってこと.
簡単に人が代替できるあるいはしても良い仕事って言うのは
労働時間だけが意味を成して誰がやって関係ない,
誰でも出来るってことになる.

これって,働く側からすると,その会社ではその業務は
何年キャリアを積んでもだめってことでしょ.
この仕事にアサインされても結局は労働者に
付加価値がつかないから未来は拓けず,
いつまでたっても歯車労働者ってことになるよね.

逆にもしキャリア積むのが意味があるとすると,
work sharingすることで経験者が減って,
長期的には企業に問題を生むってことになる.

例えば,本来なら5年ぐらいその業務を経験するとリーダになれるのに,
work sharingすることでいつまでたってもリーダが育たないとかね.
リーダ候補かどうかでシェアする人としない人が差別されたりして.


2つ目は,自己犠牲を払ってまで賛同するのかってこと.
そもそも給与が下がっているのに

「自分の仕事(と給与)を割いて一緒に苦しみましょう」

なんてみんなが思うのかってこと.

基本的に解雇候補者ってことだから,
自分よりも態度が悪いとか,
何か問題があった人のために,
きちんとやっていた人に犠牲になれって
経営者は言うことになるからね.

あと,しばらくはボーナスも出なかったりする業種もあるだろうし,
家や車のローンとかある人もいるでしょ.


他にも,新たな業界への人の流れを止めたり
育つのを阻害したりとかも.


まあ,ひとりひとりの人間を見ていなければ
良さそうに感じるんだけどね.

どちらにせよもう「待ったなし」って感じだから,
何か手を打たざるを得ないけど.