何か久々に書籍がらみのネタですが.
既に多くの人に知れ渡っているリーン開発手法.
前書「リーンソフトウェア開発」ではその内容を重視していた感じですが,今回はより本質的なことに着目しての解説になっています.
まずは,歴史的な話として,トヨタ生産方式(TPS)や著者とTPSの出会いなど.
次に,7つの原則について,そして,その原則に関わる7つの要素,価値,ムダ,スピード,人,知識,品質,パートナーについてそれぞれのエピソードと共に説明がされていきます.
基本的には「人中心」,「ムダの排除」と「そのムダとは何か」ということに焦点を当てて各種論旨が展開されていくというもの.
現代にあるようにリーン開発の実装という観点とその際のポイントとなる"From Concept To Cash",つまり,「考えをお金に」ってこと.
これが,価値を生まないムダを排除,そして,逆に価値のあることは外さないことが述べられています.
まあ,トヨタ生産方式に端を発するリーン開発法ですが,トヨタ自身がソフトウェア開発でうまくいっているかというといまだに実際にはそうでもないって言うのがある種意外ですが.