この本は,かなり昔に買って途中まで読んでそのまま忘れていたのを本棚を整理していて再度興味を持って読みはじめたもの.
既に内容を忘れていたので,最初から読み直すことに.
内容として数学についての読み物で,数学者である著者の経験らしく,それをベースに,論理,無限,確率の3つの数学の課題を,物語として取り上げている.
原題にある"Euclid in the Rainfores"(熱帯雨林のEuclid)から分かるように,基本的に科学哲学に関心がある感じ.
特に数理哲学的なことが随所に現れている.
色々なところをふらふらと旅している感じなんだけど,基本的に著者自身か近くにいた人(たまたま知り合ったりした人)が素朴な疑問を投げかけ,年上の人や教授がその回答をする感じで話があり,その後,著者が主にギリシアの逸話を引用しながら考察をするといった構成.
微積分が専門らしいが,幾何学への関心が強いのか,解析的な式よりも幾何学的な図での説明が多い.
若干,最後のほうは疲れてきたが,まあ何とか完読.
個人的には全体としては微妙かな.
- 数学と論理をめぐる不思議な冒険/ジョセフ・メイザー
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