その不調、原因は“足元”にあり!「足裏アーチ」再生プロジェクト
こんにちは。広島市佐伯区の中央施術院です。
長年悩まされている、つらい肩こりや腰痛。
マッサージに行っても、その場は楽になるけど、すぐに元通り。
そんな経験はありませんか?
あるいは、こんなお悩みにも心当たりが…?
- 姿勢が悪いとよく言われる(猫背・反り腰)。
- 下半身が太りやすく、特にお尻や太ももの外側が張っている。
- 何もないところで、つまずきやすい。
- 夕方になると足がパンパンにむくむ。
- 足の裏にタコや魚の目ができやすい。
実はこれらの不調、揉むべき場所は肩や腰ではないかもしれません。
もしかしたら、すべての元凶は、私たちが毎日使っている「足の裏」にあるとしたら?
今日は、あなたの体の土台である「足裏アーチ」に焦点を当て、不調の根本原因を探ってみます。
あなたの足裏、眠っていませんか?「浮き指」セルフチェック
突然ですが、あなたの足の指、ちゃんと地面についていますか?
まずは簡単なセルフチェックをしてみましょう。
- まっすぐに立ちます。
- その状態で、誰かに足の指(親指から小指まで)と地面の間に、ハガキや薄い紙を差し込んでもらいます。
どうでしたか?
もし、紙がスッと抵抗なく入ってしまった指があったら、それは「浮き指」のサイン。
地面をしっかりと掴めておらず、足の指が機能不全に陥っている状態です。
現代人の多くが、この「浮き指」や、土踏まずが潰れてしまう「扁平足」になっていると言われています。
「足裏アーチの崩れ」が引き起こす、不調のドミノ倒し
私たちの足裏には、本来3つのアーチ(土踏まず)があり、これが地面からの衝撃を吸収する「天然のサスペンション」の役割を果たしています。
しかし、浮き指や扁平足でこのアーチが崩れると、サスペンション機能が失われ、衝撃が吸収されずに体の上部へと直接伝わってしまいます。
これが、まるでドミノ倒しのように、全身に不調を引き起こしていくのです。
- 【第1ドミノ】足裏の崩壊
アーチが潰れ、指が浮く。重心がかかとに偏り、不安定な状態に。 - 【第2ドミノ】膝・股関節のねじれ
不安定な足元をかばうため、膝が内側に入り(ニーイン)、股関節がねじれる。O脚やX脚、太ももの外側の張りの原因に。 - 【第3ドミノ】骨盤の歪み
- ねじれた脚の上に乗っている骨盤が傾く。反り腰やポッコリお腹に直結。
- 【第4ドミノ】背骨・肩・首への負担
傾いた土台(骨盤)の上でバランスを取ろうと、背骨がS字カーブを失い、猫背に。その結果、重い頭を支えるために首や肩の筋肉が常に緊張状態となり、慢性的な肩こりや頭痛を引き起こす。
いかがでしょうか?
一生懸命、最後のドミノである「肩」をマッサージしても、一番最初のドミノである「足裏」が倒れたままでは、またすぐに不調が繰り返されてしまう。その理由が、お分かりいただけたかと思います。
今日から始める!「足裏アーチ」再生プロジェクト
「もう私の足裏は手遅れかも…」なんて、諦める必要はありません!
足裏の筋肉も、トレーニングすればちゃんと応えてくれます。
今日からできる簡単なセルフケアをご紹介します。
プロジェクト①:【1日3分】足指グーパー体操
まずは、眠っている足の指を目覚めさせてあげましょう。お風呂の中や、寝る前に布団の上でやるのがおすすめです。
- 椅子に座るか、床に足を伸ばして座ります。
- 足の指を、手の指と同じように力いっぱい「グー」の形に握りしめます。(5秒キープ)
- 今度は、指と指の間を思いっきり広げるように「パー」の形に開きます。(5秒キープ)
- これを10回ほど繰り返します。
最初はうまく動かせなくても大丈夫。続けるうちに、だんだんと指が言うことを聞いてくれるようになりますよ。
プロジェクト②:タオルギャザー運動
足裏のアーチを作る筋肉を直接鍛える、リハビリでも使われる効果的な運動です。
- 椅子に座り、床にタオルを広げます。
- かかとは床につけたまま、足の指の力だけでタオルを「たぐり寄せ」ていきます。
- 全部たぐり寄せたら、今度は逆再生のようにタオルを広げていきます。
- これを2〜3回繰り返しましょう。
慣れてきたら、タオルの上にペットボトルなどの軽い重りを乗せると、さらに負荷がアップします。
土台から、体を変えよう
私たちの体は、足元から頭のてっぺんまで、すべて繋がっています。
不調が出ている場所だけを見るのではなく、その根本原因となっている「土台」に目を向けること。
それが、長年の悩みから解放されるための、一番の近道なのかもしれません。
家の土台が傾いていたら、壁のひび割れを補修するだけでは意味がないのと同じです。
まずは、ご自身の体を支え続けてくれている「足裏」をいたわり、育て直すことから始めてみませんか?