上野都美術館にて「第47回人人展」開催中!「鹿の玉」出品しています | 渡辺つぶらの「八百万神図」ヤオヨロズ

渡辺つぶらの「八百万神図」ヤオヨロズ

画家の渡辺つぶらです。
八百万神世界を油絵で描いたり、立体作品作っています。

「鹿の玉

41×31.8cm 油彩・キャンバス 2024年

 

民族学者早川孝太郎著「猪・鹿・狸」によると、

愛知県新城市にある、大宝2年(702年)に利修仙人が開山したと伝える鳳来寺が全盛の頃十二坊中の岩本院には利修仙人が百済から持ち帰った瑠璃の壺、龍の玉、熊の角、鹿の玉、一寸八分の籾、浄瑠璃姫姿見の鏡、東照公佩用の鉄兜の7種のお宝があったそうで、廃院の後、宝は散逸したが、鹿の玉だけ密かに伝わったとのこと。

この玉は、「鶏卵大のやや淡紅色を帯びた玉で肌のいかにも滑らかな紛れもない鹿の玉だった。土地の言い伝えによると、たくさんの鹿が群れ集まって、その玉を角に戴き、角から角へ渡しかけて興ずるので、これを鹿の玉遊びと言うて、鹿が無上の豊楽であるという」と書き記しています。

 

この鹿の玉は 鹿殺して獲た玉ではなく、群れ鹿が玉遊びを興じた玉に限られ、この玉を持つと金銀財宝が自然に集まるといわれたそうです。

 

山本ひろ子著「摩多羅神」を読み、描いた作品です。

 

 

「第47回人人展」

会場:東京都美術館1階第4展示室(上野公園内)

3月25日(月)~ 31日(日)

9:30~17:30 入場17時まで 会期中無休

最終日15時まで(入場14:30まで)

 

入場料・一般500円 学生300円(中学生以下無料)

 

人人展とは、1974年に 中村正義、星野眞吾、山下菊二、大島哲以、田島晴征三、佐久間桂一郎、齋藤真一により結成され、

上下関係に縛られた因習的な画壇体質とは異なる方向性を示す展覧会です。

 

人人会は

「人を縦でなく横に並べ人人と称してきた。私たちは新しい仲間を加え、それぞれの作家が触れている「現在(いま)」という時代をそれぞれの思考と完成によって造形化し、表現してゆこうとする集団である。」という会で、個性的な作家達のグループ展です。

 

今年の特別陳列は 生誕100年ー中村正義です。

 

同じメンバーの小品展

「小さな人人展」日本橋・不忍画廊共々宜しくお願いします。