「玉置山権現縁起より・天狐王図」 53×41cm 油彩・アキーラ・キャンバス 2024年
奈良十津川の上流の玉置山は古くから熊野から吉野に至る熊野・大峯修験の行場のひとつとされ、神仏習合の元で玉置三所権現大神または熊野三山の奥の院と称され霊場としてさかえました。
中世には子守御前、八大金剛童子と共に三弧神が祀られていて、
玉置山権現縁起によると三狐神とは天狐・地狐・人狐で熊野新宮の飛鳥を本拠とし、三狐神の本地は極秘の口伝とされました。
天狐王之形躰本地大聖歓喜天吒天三面六臂六足 正面観音右面天狐面左面地狐面 第一左手持弓箭第二左手按腰右手持三鈷第三左手持髑髏指杖右手宝棒持向下 左足踏己男之胸挙二足屈右一足ハ地ヲ踏二足ハ挙之皆鳥之足ノ如シ
正面は観音、右は天狐面、左は地狐面、三面六臂像で六本の足は鳥足で、左足で男の胸をふんでいる姿であり、本地は聖天、ダキニ天であるとされています。
「第47回人人展」
会場:東京都美術館1階第4展示室(上野公園内)
3月25日(月)~ 31日(日)
9:30~17:30 入場17時まで 会期中無休
最終日15時まで(入場14:30まで)
入場料・一般500円 学生300円(中学生以下無料)
人人展とは、1974年に 中村正義、星野眞吾、山下菊二、大島哲以、田島晴征三、佐久間桂一郎、齋藤真一により結成され、
上下関係に縛られた因習的な画壇体質とは異なる方向性を示す展覧会です。
人人会は
「人を縦でなく横に並べ人人と称してきた。私たちは新しい仲間を加え、それぞれの作家が触れている「現在(いま)」という時代をそれぞれの思考と完成によって造形化し、表現してゆこうとする集団である。」という会で、個性的な作家達のグループ展です。
今年の特別陳列は 生誕100年ー中村正義です。
作日から開催の、同じメンバーの小品展
「小さな人人展」日本橋・不忍画廊共々宜しくお願いします。