「荼吉尼天曼荼羅図・眷属達」 油彩・キャンバス F8  2011年 | 渡辺つぶらの「八百万神図」ヤオヨロズ

渡辺つぶらの「八百万神図」ヤオヨロズ

画家の渡辺つぶらです。
八百万神世界を油絵で描いたり、立体作品作っています。

「荼吉尼天曼荼羅図・眷属達」油彩・キャンバス F8  2011年

 

元はインドの墓場で屍肉を喰らっていた鬼神ダキニーが、

密教を通じて日本に入り、稲荷神と結びつき、仏教系お稲荷さまの荼吉尼天になりました。

 

荼吉尼天をお祀りする豊川稲荷が有名です。 

 

「荼吉尼天曼荼羅図」として、描いた作品の部分です。

 

中央にいる、蓮の葉の上にいる

狐の尾を持つ女性神は 頓遊行式神(とんゆぎょうしん)

魚の尾を持ち、鳥の足を持つ男性神は 須與馳走神(しゅゆちそうしん)という眷属神です。

 

女性神の頓遊行式神は愛染明王の化身、

男性神の須與馳走神は不動明王の化身とされて、

金剛・胎蔵不二を象徴しているとされています。

 

男性性と女性が一体化し、バランスとれれば無敵!みたいな感じかと。

 

下部分の左の烏天狗の様な式神は 頓狐神(とんきつねがみ)、

右の羽の生えた式神は 粗狐神(おやきつねがみ)

といいます。

 

頓は 後天性の、粗は先天性の憑依を表しているそうです。

 

私の作品は 文献や仏画をモチーフに、人々に信仰されてきたカミサマを描いています。

 

人々の願いを叶えるべく、様々なカミサマたちが生まれていったことが興味深く、作品を描いています。