神は彼らを祝福された。神は彼らに仰せられた。「生めよ。ふえよ。地を満たせ。地を従えよ。海の魚、空の鳥、地をはうすべての生き物を支配せよ。」
創世記1:28
神は仰せられた。「さあ人を造ろう。われわれのかたちとして、われわれに似せて。彼らが、海の魚、空の鳥、家畜、地のすべてのもの、地をはうすべてのものを支配するように。」
創世記1:26
神は、人間を、本来的には、地上を支配する者としてお造りになりました。
神のかたちに似せて造られた訳ですから、神に準じる形で、地上を支配するのが、人間の本来的な姿です。
しかし、いま、世界を見渡してみても、人間が地上の事柄すべてを支配しているようには見えません。むしろ、何か目に見えないものに支配されています。
こうした状況が、神の敵である、いわゆるサタンからもたらされています。
サタンのヘブライ語の意味は「敵である存在」(the adversary)。
神の敵という意味です。
もう少し明確に言えば、イスラエルの神YHWHの敵です。
霊的な存在です。目には見えません。創世記では蛇の中に入って、エバをだましました。
サタンは、福音書の中では、イスカリオテのユダの中に入って、彼を動かしました。
そういう風に、何かに入って、その主体を思いのままに動かす霊的な存在がサタン。イスラエルの神YHWHの敵です。
それが現在、地上を支配しています。
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神が望んでおられるのは、天地創造の頃の、サタンが出てくる前の人間が回復することです。
サタンの仕業を滅ぼすために、イエス・キリストが地上に遣わされました。
そうして、十字架にかかることを良しとされ、殺されました。
しかし、創造主であられる神YHWHの人知をはるかに超えた御業によって、三日目によみがえりました。
そうして、サタンの仕業は滅ぼされました。
しかし、「サタンが滅ぼされたこと」は、信じた人が、それぞれの人生において、それぞれの領域において、イエス・キリストと同じように、そこにいる(自分が関係している領域にいる)(地域、職業、家庭など)霊的な存在であるサタンを、イエス・キリストの名によって滅ぼして歩かないと、成就しません。
イエス・キリストは、「私を信じる者は、私と同じ業を行い…」とおっしゃっています。
そこを支配している霊的な存在であるサタン、イスラエルの神の敵である霊的な存在を、イエス・キリストの名によって滅ぼし尽くした時に、創世記冒頭にある「支配せよ」という命令が、現実的なものとなります。
そこに「神の国」が来ます。
アーメン!ハレルヤ!