Courtesy of Elke Mader
悪霊に強く影響されている人に共通した特徴として、「感謝がない」ということがあります。
単に感情として「感謝がない」というレベルではなくて、「感謝する心が存在しない」あるいは、「人間の自然な心の動きとしてある『感謝する機能』が根本的に欠落している」という感じです。
これは悪霊の大元であるサタン/悪魔が、すでにそうした感謝知らず、恩知らずであり、自分のことだけを考え続ける、神に反するプライドの権化であることから、手下である悪霊どももその影響を受けて、「感謝しないキャラクター」を帯びるのでしょう。
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悪霊の追い出しは、取り組んでみるとお分かりいただけると思いますが(マルコ16章末尾に書いてあることがありますから、本源的に、本当にイエス・キリストを信じているのならば、天の父が色々に経験させて下さって、誰でも悪霊の追い出しをするようになります)、お一人お一人に、非常に時間のかかるプロセスです。
この投稿で、悪霊の追い出しを実際に行う前の準備的な対話のことについて説明しています。
「悪霊の追い出し」の具体的なプロセス(1) - 準備対話
https://ameblo.jp/sasuke-memo2/entry-12753802698.html
週に1度1時間の準備的な対話を重ねて、その方に、どういう経緯で悪霊が入るようになったのか、どういう罪が関係しているのか(聖書で言う罪。イスラエルの神から外れている行為一切←例えばカトリック教会の影響を受けている、例えばプロテスタント教会固有の聖句を信じる偶像崇拝をしている、といったことも含みます)、そうしたことを明らかにして行きます。
悪霊の追い出しには、イエス・キリストのお名前によって悪霊は出ていくのだという素朴な信仰も必要です。この素朴な信仰を培うための準備期間も必要になります。そうしたことを手ほどきさせていただく。
それらの準備を経て、実際の悪霊の追い出しのセッションに入ります。通例、準備には数ヶ月かかります。
通例、その方が住んでいる都市に伺って、カラオケなど防音が施された部屋で、悪霊追い出しのセッションを行います。私の側でも、途方もない大声を出して、悪霊を叱りつけ、悪霊を怒鳴りつけ、一つ一つの悪霊と対決しながら、また、そのやり方をその都度、天の父に教えてもらいながら、ひたすら大声で怒鳴りまくる的なことを行なって、最終的に、頭を出した悪霊を、マルコ16章にある蛇をも掴む式で、ずるずると引きずり出します。
また、追い出される側の方も、中に入って隠れていた悪霊が、いわゆるマニフェステーションをして、その悪霊固有のキャラクターをさらけ出し、様々に醜悪なことを言い、叫び、抵抗し、私の怒鳴り声に対抗してきます。こちらは、イエス・キリストの名と権威によって、あくまでも敢然と立ち向かいます。
そうしたセッションを、途中で休憩を挟みながら、あるいはノンストップで、2時間程度行います。
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これは、主イエス・キリストにあって行うミニストリーであるとは言え、大変なことです。こうしたことを、その方がお住まいになっている土地に伺って、行います。
(これを書きながら、その方がお住まいになっている土地に行くこと自体が、その土地にまつわる悪霊どもに対する、霊的な戦いの一環になっているということに気づきました。その土地その土地において、古くから行われてきた偶像崇拝や、例えば過去数十年の間にある新興宗教が拠点を置くなどして、新しいタイプの偶像崇拝が行われている、その関連の霊どもがその土地を席巻している、というようなことがある場合に、悪霊の追い出しの当事者であり、霊的な戦いの当事者である私がその土地に行って、その土地の匂いを嗅ぎ、光を浴び、様子を見て歩き、霊的な特徴を五感で感じることには、極めて大きな意味があるのだということに気づきました。例えば、岐阜県のある都市に伺った時のことが思い出されます)
こうした主イエス・キリストにあって行う悪霊の追い出しのミニストリー。それは、聖書で「あなたがたは、ただで受けたのだから、ただで与えなさい。」と書かれていますから、対価をいただかずに行うのです。またこれは、私の悪霊の追い出しの師匠であるジョゼフ・ジャシンスキ牧師(Jozef Jasinski, Promised Land Ministries)の教えでもあります。
病人をいやし、死人を生き返らせ、ツァラアトに冒された者をきよめ、悪霊を追い出しなさい。あなたがたは、ただで受けたのだから、ただで与えなさい。
マタイ10:8
従って、何かの報酬をもらおうとか思っていませんし、また、大きな感謝を受けるということも期待せずに行なっているミニストリーです。なので、一連の悪霊追い出しが終わって、その方が解放されて -- とは言ってもこれはファーストステップでありしばらくするとセカンド、サードと悪霊追い出しのフェーズが深化して行きます -- さっぱりとされて、その後のやりとりが続くなかで、ふとある時、何も感謝されていないことに気づく。その方はまだ、悪霊の追い出しが全て完了した訳ではなく、最初に追い出すのが順当が、比較的表層にいる悪霊を追い出しただけなので、まだ悪霊の影響は受けているのです。従って、上記の感謝しない悪霊のキャラクターを帯びている。それがあるために、不思議なほど、感謝の心がない。ああ、この方には、感謝する心がないのかと気づく…。
それもこれも悪霊のせいなのです。
こちらは相当な時間を使って対応をさせていただいている。一応、こちらも人間ですから、ギブ&ギブで行くことに、少しの迷いがない訳ではない。ある程度は感謝の思いを受けたいという人間的な気持ちはある。しかし、その方にまだ残っている悪霊が、感謝する心をその人から除去しているために、不思議なほど全く感謝がない。そういう状況に接します。
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これが、その方と中長期に関わって、その方の悪霊の問題が薄皮を剥ぐように薄れて行くと -- それは主イエス・キリストの介在があって初めて可能になるのですが -- その方に、人間本来の「感謝の心」が芽生えてくる。その方は、生まれて初めて「感謝する人間」として行動をし始める。
すると、これまで複雑な感情のもつれや、本源的な親の問題から来るその方の生育歴の諸問題などで、両親に感謝することができなかった人が、自然と両親にも感謝する言動が現れてきて、両親との関係も良いものになって行く。
感謝を知らなかった人が、感謝する人に変えられて行く。そうした変化を見ることになります。
こうした中長期にわたる、その人において起こる、天の父がよくして下さる変化。主イエス・キリストが介在して下さる変化。聖書に書いていある、イエス・キリストを信じることによって起こる全ての良いこと。それを、目の前で見させられるのです。これこそが、その人において現れる主の栄光。イエス・キリストの名によって成就した神の約束。
そうしたものを見させられるので、ある時期、感謝がいただけなかったことも解消されて、それに倍する喜びが沸き起こるのです。
ハレルヤ!