Courtesy of Pedro Szekely
これは、召された人でなければ、わからないことです。理解できないことです。
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イエス・キリストの名によって、いただいた権威によって(ルカ10:19)、サタンの支配を打ち砕く。神の国は、そのような、サタンの支配を打ち砕くことと、直結しています。
創世記で、アダムとエバがサタンの言葉に耳を傾けて、それに従って以降(申命記28章参照)、人類はサタンが支配する状況となりました。サタンは、原義が、神に反する者。つまり、人類は、神に反する状態が、所与(言わば先天的な存在の前提)となってしまったのです。
イエス・キリストは、サタンの支配を滅ぼすために来たと書かれています。
罪を犯している者は、悪魔から出た者です。悪魔は初めから罪を犯しているからです。神の子が現れたのは、悪魔のしわざを打ちこわすためです。
第一ヨハネ3:8
創世記では、アダムが造られた際に、地の上の支配は、アダムに任されました。
しかし、そのアダムが、サタンに言葉に耳を傾けて、それに従ってしまったがために、地の上の支配は、サタンに移りました。サタンが、地の上の支配を、人間から盗みました。
この仕業を打ち壊すために、御子であられるイエスが地上に送られ、十字架の受難を忍ばれて、死なれました。そうして、三日目によみがえられました。これによって、サタンの支配は、打ち壊されました。しかし、一人一人の人間には、課題が課せられており、それは、第一に、信じる人は、イエス・キリストと同じように、信仰によって、サタンの支配を打ち壊す。第二に、それは、イエス・キリストの名と権威(ルカ10:19)によって行う、ということです。
信じなければ、その人におけるサタンの支配は、打ち壊されません。
イエス・キリストの名と権威を使って、サタンの支配を打ち壊す行動に出ない限り、サタンの支配は、打ち壊されません。
しかし、イエス・キリストの名と権威によって、サタンの支配を打ち壊したならば、そこに、神の国が来ます。
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イエス・キリストを信じるということは、サタンを取り扱うということです。その名と、権威によって、サタンを取り扱うのです。支配されていた状況から、支配する状況に移るのです。
このことを理解すれば、神の国がどのようなものであるかが、わかって来ます。
主イエス・キリストが打ち立てられた救いが、どのようなものであるかが、わかって来ます。