11月1日日曜日に、中部地方のある都市に入り、その地域に住んでいるある姉妹の悪霊の追い出しをやらせていただきました。
追い出しの展開は奇跡的なものとなり、様々な悪霊が出て行きました。その方は、エペソ1章に書かれてある通り、生まれる前、はるか世界の基が据えられる前に、主イエスにあって天の父に選ばれた、霊的イスラエルの娘であるのに、少女時代から複数の悪霊にさいなまれ、束縛され、奴隷状態にありました。
それが、天の父の力強い御腕により、主イエス・キリストの御名と権威により、聖霊の豊かな助けにより、そうして、救いの相続者を助ける御使いたちによって(ヘブル1:14)、主イエスの愛をいただいて、完全に解放されました。20近くの深刻な悪霊どもから完全に解放されたのです。
ハレルヤ!御名をほめたたえます。
今回学んだことについて、まとめておきたいと思います。
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悪霊の追い出しの一部始終と、それに先立つ2週間の準備作業は、以下の投稿で書いた通りの手順でした。
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2022年1月2日追記
過去にここでリスト化していた、「一人で悪霊を追い出すやり方」に関する一連の投稿は、過去1年に接した様々なケースから、取り組むべきではないという結論に達しました。
一人では悪霊は追い出せません。正しい信仰が持てないだけでなく、悪霊を追い出す権威(ルカ10:19)がその人にないからです。
悪霊の追い出しが必要な方は、ぜひとも、当教会、主イエスと食事をする教会にご連絡を下さい。メールアドレスはプロフィールにあります。
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なお、この投稿を書いている今泉に、悪霊の追い出しを、仮に希望される方がいらっしゃるとしたら、上に書かれている投稿を1本1本丁寧に読み、すべてを実践し、すべてをやり切った後、それでもなお今泉の手助けが必要ということでしたら、お受けするかも知れません。お受けするかしないかは、その方の色々な事柄によります。まずはご自分で取り組んでみられて下さい。追い出し者が悪霊を追い出せる方は、自分自身でも追い出しができます。そういう信仰が追い出しのベースにあります。
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悪霊の追い出しはそう簡単にできるものではないですし、追い出される側にも相当な準備が必要です。上の投稿群では、そうした準備についても詳しく書いています。普通に取り組めば1ヶ月ぐらいかかるような中身です。
また、悪霊が追い出される大前提として、信仰告白をし、水のバプテスマを受けたクリスチャンであること、ということがあります。さらに、主イエスの名によって悪霊が出ていくものなのだという信仰がなくてはなりません。この信仰を育むには当ブログで過去1年半にわたって何度も書いてきている、ヨハネ14章〜17章など「キリストについてのみことば」(ローマ10:17)を1日30分以上、40日程度は音読し続ける取り組みが不可欠です。その人に信仰がなければ、悪霊は出て行きません。信仰を育むには、現代人にほぼ確実に存在しているこの世の言葉の蓄積を、みことばで洗い流し続ける必要があります。21日間では足らず、40日間は必要なようです。
今回、追い出しをさせていただいた姉妹は、そうした準備をすべて行なって、準備万端となった状態で、11月1日の本番に臨みました。
2週間に渡る準備期間、本当につらい局面が何度も訪れました。(この姉妹はそれ以前にヨハネ14-17章の1日30分以上の音読に取り組み、追い出しの日はちょうど40日目を終えた日でした)
追い出すべき悪霊を特定する作業は、過去の罪を振り返る作業となります。
忘れていた罪や封印していた罪を思い出し、それを主イエス・キリストの光の明るみに出して(エペソ5:11-14)、悔い改めの祈りをして行きます。
実を結ばない暗やみのわざに仲間入りしないで、むしろ、それを明るみに出しなさい。
なぜなら、彼らがひそかに行なっていることは、口にするのも恥ずかしいことだからです。
けれども、明るみに引き出されるものは、みな、光によって明らかにされます。
明らかにされたものはみな、光だからです。それで、こう言われています。「眠っている人よ。目をさませ。死者の中から起き上がれ。そうすれば、キリストが、あなたを照らされる。」
(エペソ5:11-14)
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今回よくわかったのは、長い期間にわたって極めて深刻な影響を与えてきた複数の悪霊を明らかにしていく際に、「私は追い出す人」「あなたは追い出される人」という人間の上下関係があると、うまくいかないということでした。
悪霊を特定していく作業は、過去の罪を取り扱う作業です。
新約聖書では、誰かの罪を取り扱うには、兄弟姉妹の関係をベースにしなさいと教えています。
もっとも基本的な聖句は以下です。
信仰による祈りは、病む人を回復させます。主はその人を立たせてくださいます。また、もしその人が罪を犯していたなら、その罪は赦されます。
ですから、あなたがたは、互いに罪を言い表わし、互いのために祈りなさい。いやされるためです。義人の祈りは働くと、大きな力があります。
(ヤコブ5:15-16)
それ以上のことについては、最近、以下の2本の投稿で書きましたので、ぜひともお読み下さい。
兄弟姉妹同士で、愛し合いなさい、足を洗い合いなさい(罪の赦しを扱いなさい)、罪を言い表しなさい、祈り合いなさいと、新約聖書では教えています。これが主イエス・キリストが教えていた教会の姿です。
牧師がいて信徒がいるという上下関係ではなく、兄弟同士姉妹同士フラットな関係で、愛し合い、罪を言い表し合い、とりなしを祈り合うのです。
日曜投稿:主イエスの戒め「互いに愛し合うこと」は到達点
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悪霊はほとんどが過去の罪によって入ってきます。姦淫の罪を犯せば姦淫の霊が、偶像崇拝の罪を犯せば偶像崇拝の霊が入ってきます。
従って、悪霊を追い出すためには、その悪霊が入ってきた時の原因となった罪を明らかにする作業が不可欠です。罪が明らかにならなければ、追い出すべき悪霊も特定できません。
その罪を明らかにする作業は、大変につらい作業となります。
何年も何十年も忘れいていた罪、自分で自分の心に蓋をしていた罪を思い出さなければなりません。
この時、追い出し者に、イエス・キリストの愛があれば、その愛によって、上のヤコブ5:15-16を実践することができます。イエス・キリストの愛とはいわゆるアガペの愛です。
つまり、その方と一緒になって罪を言い表し、その方と一緒に罪の赦しをとりなして祈ることができるようになります。
罪を明らかにしていく作業が、愛によって行われるようになるのです。
これが、愛によらずに、その人の深いところに眠っていた罪を明らかにしていくのだとすれば、それは、きわめて残酷な作業になりかねません。
私はユング心理学の翻訳書をほとんど読み、その上でユング派の分析治療を3〜4年受けた経験があるので、心の底にある罪を明らかにしていく分析心理学的な作業がどのようなものであるか、かなりな程度理解できます。また、アドラーなどその他の流派で行われている同種の作業がどのようなものであるかもおおよそ理解できます。そこには、残念ながら、主イエスの愛はないですから、分析医が一方にいて、クライアントがもう一方にいて、前者が後者の深いところから出てくる罪を観察しているような格好になります。クライアントの側は過去をむき出しにされるので、ひたすらつらいだけです。
兄弟姉妹の愛のあり方を説いたヤコブ5:15-16の互いに罪を言い表すという方法論は、互いに対等な関係で、互いが持っている罪を言い表し、祈り合う関係です。ここには、信頼関係があります。たとえ、過去の深い罪を明らかにしても、反対側にいる兄弟姉妹がそれを愛をもって受け止め、一緒に涙を流し、一緒に主イエスの赦しをとりなして祈ることができます。
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今回、その人が真に悪霊から解放されるには、追い出し者と追い出される人とがフラットな兄弟姉妹の関係に立ち、互いに罪を言い表し、互いにとりなして祈り合う関係に立つことが、「絶対に不可欠である」という確信に到達しました。
その人が真に悪霊から解放されるには、このことが「絶対に不可欠です」。それは、主イエス・キリストの悪霊の追い出しが愛によって行われていたことを見れば明らかです。
悪霊の追い出しは技法ではなく、愛なのです。それもイエス・キリストの愛です。
私たちは、ヨハネ16:23によって、天の父に、イエス・キリストの愛を与えて下さいと強く求めることができます。
また、ヨハネ14:13によって、主イエスご自身に、イエス・キリストの愛を与えて下さいと強く求めることができます。
主イエスのお言葉通り、求めれば与えられるのです。
このことを、今回、身をもって経験しました。根拠聖句に基づいて、主イエスの名によって祈り求めれば、イエス・キリストの愛(アガペの愛)、が与えられるのです。
この愛によって、その方の深いところにある罪を明らかにしていくことができ、都度、必要な悔い改めの祈りや罪の赦しを主イエスにとりなして祈る祈りを行うことができ、追い出すべき悪霊がよくわかり、追い出しは大変にスムーズに行きました。
本人によって真の悔い改めができていいると、悪霊は比較的スムーズに出ていくものなのです。その人の内に、その悪霊がしがみついていられるポイントが何もなくなっているので。
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一人の兄弟姉妹の悪霊の追い出しには、必ず、霊的な戦いが伴います。
霊的な戦いが伴わない悪霊の追い出しは、ウソです、偽です。それは単なる悪霊の追い出しショーです。
今回そのことがよくわかりました。
深刻な悪霊どもに取り憑かれている人は、イスラエルの息子、イスラエルの娘として、世界の基が置かれる前から主イエスにあって、天の父から選ばれている特別な人たちです。
必ず、後々に、主イエスの側に立って、何らかの働きを成す人たちです。それも大きな働きです。
そういう器の人を、サタンは幼い頃から狙っており、成人する前に、サタン・悪霊が攻撃し、言い換えれば、サタン・悪霊に影響された人間によって害悪を受け、それによって悪霊が入り、以降は奴隷状態につながれます。
この人が解放される際には、その人を長らく所有していたサタン・悪霊が猛烈に反発します。連携している第二の天における諸々の悪霊たちとの戦いが必要になります。
その人がサタン・悪霊どもに奪われるか、あるいはその人が主イエスと御使いたちによって奪い返されるか、壮絶な天における戦いが起こります。追い出し者はそれをとりなして祈ります。完璧にエペソ6章で記されている霊的な戦いです。
今回は特にその霊的な戦いが壮絶でした。
ほぼ1ヶ月の間、毎日、猛烈な祈りがささげられました。
そうして最終的に、主イエスと御使いたちが勝ち、その人を主イエスの側に取り戻すことができました。
ハレルヤ!
すべての道において、やり方を示して下さった天の父に感謝します。
愛を惜しげなく与えて下さった主イエス・キリストに感謝します。
常に私を満たして下さり、助けて下さった聖霊に感謝します。
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投稿のアップが日曜日から遅れて11月4日となりましたことをお詫び申し上げます。