新約聖書、特に、パウロ書簡に頻出する「恵み」。これも、長らくわからなかった言葉です。
恵み…、普通の言葉ですね。
イエス・キリストの十字架と復活によって可能になった恵みとは、全人類を永遠の命に引き入れるほどの、とてつもないパワーを持っています。
まったく普通の言葉として使われているのではありません。ウルトラ・ミラクルな言葉として使われています。
有名な賛美歌、アメイジング・グレースの「アメイジング」(驚くほど)も、この、とてつもない意味を「グレース」(恵み)に被せているものです。
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新約聖書の文脈では、祈りが聞かれるのは、恵みによってです。誰の恵みか?神の恵みによります。天の父の恵みです。
人が救われるのは、恵みによってです。
罪が赦されるのは、恵みによってです。
病が癒されるのは、恵みによってです。
この恵みは、タダで、という日本語に置き換えても、ほとんど間違いではありません。
人が救われるのに、お金は必要なく、タダです。
罪が赦されるのに、お金は必要なく、タダです。
病が癒されるのに、お金は必要なく、タダです。
このように言い換えることもできます。
もっとも、イエス様がご自身の命を捧げて下さった、これもまたとてつもない代価が支払われているわけですが、恵みを受ける方からすれば、タダなのです。
すべての人は、罪を犯したので、神からの栄誉を受けることができず、
ただ、神の恵みにより、キリスト・イエスによる贖いのゆえに、価なしに義と認められるのです。
ローマ人への手紙 3章23~24節