「身の程知らず」作詞/オサムサバト | オサムサバトの作詞ノート

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路上ライブのレポート、詩や歌詞を載せてます。
2015年5月16日から、柏で路上ライブ始めました!
若い頃に出来なかった、やり残した事をやり始めました。
このブログでは、主に
路上ライブで知り合った人の話しなどや、詩作に関する事などを載せてます。

「身の程知らず」
作詞/オサムサバト


僕らはいつも身の程知らず
買えもしない物を欲しがり
僕らはいつも身の程知らず
出来もしない夢を語る


僕らはいつも身の程知らず
権利と望みを履き違えて
僕らはいつも身の程知らず
愛しちゃいけない人を愛す


手を伸ばしても何も掴めない
叫ぶ声は誰にも響かない
どこまで行っても辿り着けない
だけど絶対 希望は捨てない


類い希なる 身の程知らず
時代の寵児 身の程知らず
恐れ知らずの身の程知らず
きっと今は自由に
空も飛べるはず



僕らはいつも身の程知らず
Tシャツで高い山に登り
僕らはいつも身の程知らず
ボートで海外へと漕ぎ出す


僕らはいつも身の程知らず
マニュアルの無い武器を集め
僕らはいつも身の程知らず
勝てない相手に刃を向ける


ここにある幸せに気付かず
周りを巻き込み不安を煽る
正義の意味を勝手に書換え
正義のためにと悪事も働く


頭空っぽ 身の程知らず
紛う事なき 身の程知らず
世間知らずの 身の程知らず
盗んだバイクを
今日も乗り回す




誰かが指差す
僕らの事を
「身の程知らず」と

自問自答する
僕らは本当に
身の程知らずなのかと


そして今日もまた
途方もない事を
中身のない事を
企てるのさ


類い希なる身の程知らず
世間知らずの身の程知らず
恐れ知らずの身の程知らず
「愛してる」の響きだけで
強くなった気になってる



****************


【蛇足的な解説】


「身の程知らず」とは、
たいした実力も無いのに、実力以上の事をやろうとする事、だ。
普通は、良い意味では使われない。

何の刑事ドラマだか忘れたが、テレビでこの言葉が出てきて、何か歌のテーマになりそうだとメモしておいたのだ。

たいした中身の無い歌詞だと、我ながら思う。
先に題名を決めて、そこからイメージを膨らませ、こねくり回して形にしたそんな歌詞だ。


しかし、日本は本当に身の程知らずな国だと思う。
裏金問題の政治家が、説明も反省もしないまま、こぞって総理大臣に立候補してる。
自然エネルギーは沢山あるのに、なんで原子力に執着してるのだろう?
福島レベルの原発事故が、あと2〜3回起きないと、原子力が危険だと気付かないのだろうか?

こんな歳なのに、プロのミュージシャンを目指してるなんて、かなりの身の程知らずかも知れない。