2/12(日)~2/18(土)
【クロマチック・ハーモニカ】
2/11(土)路上ライブの翌日、
結局、クロマチック・ハーモニカを買いに行ったのだ。
楽器屋さんで物色すると、ガラスケースには15000円前後のが3機種置いてあった。
どれがいいか迷っていたら、
もう1機種 3850円という、わりと安いのが置いてあった。
あっ、これでいいや!
と、安いヤツに飛び付いたのだ。
普通のハーモニカはダイアトニックと言って、それぞれのキーのドレミファソラシドが出るようになっている。
他のキーは吹けないので、演奏する曲のキーによって、持ち変える必要がある。
(※2nd、3rdポジションという吹き方もあるが、いろいろ制限がある)
クロマチックとは、半音きざみの音階の事で、
クロマチック・ハーモニカは、全部の音階が出せる。つまり、全部のキーに対応出来るという事だ。
基本的にはC(ハ長調)(ピアノでいう白い鍵盤)の音階で、
切り替えで、半音上の音階(黒い鍵盤)が出せるようになる。
この仕組みだと、重複する音階もあるが、それは吹きやすい方を吹けばいい。
高い機種では、横のボタンを押すと、全部の穴で半音上がった音階が出せる。
安い機種は、吹き口が2段に並んでいて、
下の段がCのスケール、
上の段が半音高いC#のスケールになっている。
これで、全部の音階が出せるという訳だ。
つまり、CとC#のキーの曲は吹きやすいが、
それ以外の#や♭が沢山つくキーは、しっかりスケール練習しないと、吹くのは難しい。
クロマチック・ハーモニカさえあれば、どんなキーの曲ともセッション出来ると思って買ったのだが、各スケールを習得するまでには、それなりに時間がかかりそうだ。
ベージュの方は教材用のハーモニカで、確か1500円くらいだった。
安物と言ってもバカに出来ない。3オクターブも出せてピッチは正確だし、軽く吹いても音が出る。
このクオリティで、C以外のキーがあれば絶対買いだが、残念ながら、教材用の安価なヤツはCしかないのだ。
教材用でニーズがあり、大量生産出来るから、この値段で作れるのだろう。
茶色い方がクロマチック・ハーモニカで、実はこれも教材用とある。だから安いのだろう。
うしろの教則本に写っているのが、スライド式のクロマチック・ハーモニカだ。
横のボタンを押すと、半音上がる仕組みになっている。
店頭に置いてあった15000円前後のヤツは、このタイプ。
なぜ急いで、このクロマチック・ハーモニカを買ったかというと、
それは、この週に出張(長距離運転)があったからだ。
この出張は、和歌山県の工場が納品先で、月に1回あるかないかくらいの頻度で、我が社に廻って来る仕事だ。
以前は2泊3日で行っていたのだが、それでは充分な休憩時間が取れないと指導があり、今回からは3泊4日で行く事になったのだ。
つまりは、けっこう時間的に余裕が出来た訳だ。
と言っても、どこかにトラックを停めて、繁華街に遊びに行けるほど時間がある訳ではないし、トラックでの出張とは、全て車中泊になる。
これは、休んでるようで休んでる気がしないのだ。
パーキングで、路上ライブくらいなら出来そうな時間はとれるが、それはいずれ演るとして、
今回は、クロマチック・ハーモニカを練習しようと思ったのだ。
まぁ、練習というよりは、遊びながらの研究という感じだったが。
・・
休憩中や、渋滞にはまっている時、
ラジオから流れて来る曲に、合わせて吹いてみる。
Cの曲や、
2ndポジションのG、
3rdポジションのFの曲は、あまり苦労せずメロディを追える。
これは、10ホールでも同じ要領だ。
C#、G#、F#の曲も、上の段で吹けばいいので、そんなに難しくない。
それ以外のキーの曲は、上下移動が激しくなるので、現時点では難しい。
それぞれのキーのスケールを、しっかり練習し、習得してからじゃないと無理だろう。
ラジオの音楽番組を聴きながら、流れて来た曲に合わせてみる。
すぐに吹ける曲もあれば、キーがわからず、お手上げな曲もある。確率は、半々くらいだった。
今回面白かったのは、たまたま流れて来た、桐谷健太が歌う「海の声」だ。
最初は、探り探り吹いてもキーはわからず、全くお手上げだった。
しかし、曲の後半で半音上がる転調があり、転調後は、あっさりとメロディが吹けてしまった。
後々調べてみると、元のキーがEで、転調後が半音上がってFになっていた。
Eのスケールは現時点では難しいが、Fは難しくない。
つまりこの曲は、元歌より半音高いFで曲をスタートし、転調後はF#で吹けば、この曲を吹きこなすのは難しくないんだなぁ、と気付いた。
後半で半音上がる曲は、けっこう沢山ある。
ボクの曲では、
「国が定める最低限度の歌」や
「やってみなけりゃ わかんねぇ」がそうだ。
その楽器の仕組みや特性がわかってくると、だんだん面白くなってくる。
元々ボクにとってハーモニカは、弾き語りの時に、10ホールのヤツをホルダーに入れて、前奏や間奏を吹けたらカッコいいなぁと思って、始めたのだ。
最終的にはこれが目標だし、下手ながらも時々吹いてる。
しかし、実際にハーモニカを吹いてみると、意外と簡単に吹けて、まあまあ様になっている気がするのだ。
そして、他の人の歌にセッション参加するのが、だんだん面白くなってきた。
セッションするなら、もっとちゃんと吹きたいし、いろんなキーも必要だし、確かなテクニックも必要だ。
弾き語りで吹くのは目標だが、純粋にこの楽器を吹きこなすのも、新たな目標になった。
仕事中に、手軽に練習出来るのもいい。
運転中にも吹いてるのは、ここだけの秘密にしておいて、
片手で済むし、実際吹いていても、別に前方不注意にはならない。鼻歌を歌っているようなもんだ。
・・
ボクの担当トラックに、置きっぱなしにしているハーモニカがある。
クロマチックを除けば、この4本だ。

下から
10ホールのA、10ホールのDは、
自分の歌でよく使うキーだ。
路上ライブの録音を聴きながら、吹いたりする。
青いのは、子供用のオモチャとして売ってたヤツだが、
音の配列は、10ホールのCと全く同じで、実はこれが一番吹きやすく、すぐ手が届く所に、ケースに入れず置いてある。
ハーモニカの老舗メーカー、スズキ製なので、音程も正確だ。
その次が、今回買ったクロマチックだ。
これも、ハーモニカ老舗メーカーのトンボ製。
一番上が、教材用でトンボ製。
これは、10ホールでは出せない低いラとファが出るので欲しくなった。
いずれも、値段が安い物ばかりだ。
ギターも1本、置きっぱなしにしてある。
これも、出張や暇な時などに弾こうと思って、持ち込んだのだが、
ケースから出す手間がめんどうで、弾く頻度が減っている。
もちろん、運転中には絶対弾けない。

・・
とにかく、この3泊4日の出張は大変だった。
疲れとストレスをたっぷり溜め込んで、土曜日の夕方頃に帰宅したのだ。
コロナのホテル療養の時にも感じたが、毎日 家に帰り、のんびり過ごすのが一番いい。
なるべくなら出張には行きたくないが、
生活の糧なので仕方ない。
せめて少しの楽しみとして、ハーモニカは良いアイテムだ。
新しいハーモニカは、出張中おおいに暇潰しにもなり、練習にもなった。
来月にもすでに1回、出張の予定が入っている。
少し憂鬱だが、空き時間は有効に使おう。
・・
自宅で少し休んだら、柏Wデッキに出陣しよう。
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・・
いつもは、路上ライブレポートの前置きとして、その週の出来事などを書いていたが、少々長くなってしまったので、別々にブログアップする事にした。
372回目2/18(土)の路上ライブでも、なかなかドラマチックな出来事があったのだが・・
続く・・