※１週遅れのレポートです。
272目路上ライブ10/31(土)
(後半)
【聴いてんじゃん】
かし輪になろう が終わって、帰宅した。
打ち上げに誘われたが、残念ながら今回はパスだ。
夕飯はもう、妻が準備してくれているし、それを無駄には出来ない。
毎日の献立を考えるのは、かなり頭脳労働だし、そこを軽く考えてる夫は、夫婦円満には程遠い・・って誰かが言ってた。
要するに、
飲みに行くなら、先に言っといてよ！
って事だ。
・・
夕飯の後は うとうとして、少し眠ったってしまった。ほんの15分くらいだが、頭がスッキリした感じだ。
最近の路上ライブは、ボク自身マンネリかなぁという気持ちもあるので、せめて曲作りの準備でもしておこう。
作りかけの
｢歌う人件費｣の歌詞を、レポート用紙に書き写す。すでに原案から、少々変わって来ている。
コード進行はまだまだ確定してないが、歌い出しは
Ｇ→Ｂm→Ｃ→Ｇのイメージがある。
路上ライブで、観客が来ない空白の時間が長いようなら、弾いて歌って、コードを決めて行くつもりだ。
スマホでも出来ない事はないが、ギターを弾きながらでは、文字が小さくて見づらいし、自動消灯するたびにロック解除するのは、イライラして創作意欲が薄れてしまう。
・・
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
21時06分
柏駅構内通過。
この時間は、駅構内もWデッキもまだまだ賑わっていた。
柏Wデッキ到着。
線路側では、２人組女性ダンスヴーカル・ユニットNEGATIVEが、小さなスピーカーで音源を流し、踊りながら歌っていた。
こんな子達がいるんだなぁと思いながら、向かい側に座って、しばらく観戦していた。
Wデッキには、けっこう前から人工芝が敷かれているが、最近新たにベンチが、所々に置かれてる。
そのベンチに座り、ただぼんやり観ていただけなのだが、曲が終わった後で彼女らから、ハロウィンのお菓子を頂いてしまった。
あっ、どうも
こんな事されると、
応援したくなってしまう・・
人もいるだろうなぁ
ボクも聴いてくれた人に、お菓子か何か配ろうかなぁ
・・
線路側SOGO寄りのが所では、初めて見かける若い子が演っていた。かなと君だ。
曲を聴き拍手を贈ると、すぐにオリジナル曲を披露してくれた。
♪♪～♪
なかなかイイ感じの曲だった。
オリジナル派のボクとしては、やはりオリジナル曲を演ってくれた事に、彼の意気込みを感じた。
ボクは、カバー派も、練習派も、仲間内で楽しく演ってる派も、別に否定はしないが、
路上ライブを演るからには、オリジナル曲で勝負する人を歓迎したい。もっともっと増えて欲しいと思う。
彼とは、すぐにツイッター相互フォローし、彼が演奏中の写真を送った。どうせならもっと、顔がわかる写真を撮れば良かった。
・・
あの人が来ちゃったので、ボクは退散しよう。
振り替えると かなと君は、あの人とも何か話していた。
嫌な予感がした。
頼むから、若い子が活動できる場所を奪わない欲しいと、願うばかりだ。
・・
SOGO前では、バイオリンを練習している人がいた。
楽譜を見ながら、一生懸命練習しているので、邪魔しない方が良いだろう。
・・
駅前中央の脇辺りでは、絵描きさんが絵を並べていた。
以前見た時は、下描きのような感じだったが、今回は色彩が入ってイイ感じだった。
売れたのか訊くと、ここは商売ではなく、興味を持った人と話せれば良いそうだ。
もっとも、こんな場所で商売をしていると、通報好きな人がいるので、すぐにお巡りさんが止めに来るだろう。
ボクの考えでは、
毎日同じ場所を占拠して商売しているようなら、問題あると思う。
しかし、たまに来て、ポケットマネーで買える程度の物を売るくらいなら、別に問題は無いと思う。誰の迷惑にもならないはずだ。
アーチストが、自分のCDやチケットを売るのも、全く問題無いと思うが、いちいち小うるさく言う人がいるんだよなぁ・・。
・・
駅前中央裏のブリッジの所では、若い子とＹ君が演っていた。
こんな人通りが少ない所より、駅前中央が空いているので、そこで演れば良いのに、と思ったが、
彼らが始めた頃は、別の人が何か演っていたそうだ。
・・
１階ウッドデッキは、誰も演っていなかった。
ここで演っても、密になる可能性は、極めて低い。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
21時40分
さぁ始めよう。
場所は、いつもの丸井側の駅寄りだ。
まだ人通りは多い。
ちょっと寒いが、歌えばすぐに暑くなるだろう。
まずはギターだけ取り出し、ゆるゆると歌い出す。
少し前に、かし輪になろうで歌ったので、軽々と声が出る感じだ。
アユさんからの差し入れで頂いた燃料を開け、一口飲む。
このまま、ゆるゆる演っていたい気分だ。
いかん、いかん！
ゆるゆる演るなら、こんな人通りが多い所で演るべきではない。ちゃんと歌詞フリップを出して、攻めながら演ろう。
まずは、
｢会社を辞めたくなる時｣
♪♪～♪
会社辞めちゃダメよ～
ありがと～
通りすがりの人から、声がかかる。
ボク自身は、本気で会社を辞めようなんて思ってないが、軽い受け答えが、なんかイイ感じだ。
この時間は、高校生くらいのがまだ通りかかる。
続いて、
｢学校なんか行きたくない｣
♪♪～♪
高校生達は、あまり反応はないが気にせず行こう。
続いて、本音の歌も織り交ぜて行こう。
｢人間だものお金は欲しいよ｣
♪♪～♪
人通りが途切れたのか、少し空白の時間が出来る。
こんな時は初心に帰って、
｢有給休暇｣行ってみよう。
♪♪～♪
歌っている最中、また高校生達が通る。どんどん続けて行こう。
｢学校なんか行きたくない｣
♪♪～♪
｢校則なんか気にするな！｣
♪～♪♪
一瞬 立ち止まる子達もいるが、気持ちをガッツリ掴めるほどではないんだなぁ
そもそもこの２曲は、ドロップアウトしそうな子達向けの歌詞だ。この時間に、制服を着て塾帰りっぽい子達には、響かないのかも知れない。
しかし最近、もう１曲高校生向けの、歌詞のアイデアが浮かんで来ている。
｢風紀委員に叱られる！｣(仮題)
これから、立ち止まった高校生達に訊いて、風紀委員に叱られそうな事をいろいろリサーチして、歌詞に組み立て行くつもりだ。
・・
SHIGEさん、ユウコさんが顔を出してくれた。かし輪になろう打ち上げの帰りだそうだ。
大人向けの曲に切り替えよう。
続いて
｢お酒足りないぜ！｣
♪♪～♪
次は、
｢国が定める最低限度の歌｣
♪♪～♪
拍手が来てイイ感じだ。
じゅんじゅんさんも来てくれた。
続きまして～
まだ早いけど
｢終電なんか気にするな！｣
♪♪～♪
ありがとうございます
通りすがりの人も立ち止まり、沢山の拍手を頂いた。
絶叫系が続いたので、次は少し静かめ曲を行こう。
｢飲み過ぎた｣
♪♪～♪
いつも飲みながら演ってま～す
続きまして～
｢サービス残業｣
♪♪～♪
さっきも歌ったけど
｢会社を辞めたくなる時｣
会社辞めたいなぁ・・
えっ？何？
ユウコさんが笑いながら呟くのを、つい聞き返してしまった。
え～！社長(SHIGEさん)がいる前で・・
冗談混じりだが、マネージャー業務が大変なのは伺える。
たまたま立ち止まって聴いてくれていた人からも、染みた、気持ちが軽くなった、との感想を頂いた。
せっかくなので、デモCDを進呈しようとすると
まだ就活中なんで
仕事が決まってから・・
まぁ、記念品みたいな物ですから
そうこうしてる内に、SHIGEさん、ユウコさん達が帰って行った。
他の人と話し中で、失礼な感じになってしまったかも知れないが、こういう時は、新たなお客さんの方を優先しよう。
スミマセン。
22時45分
人通りが少なくなり、少し空白の時間が出来た。
ここまでは、観客がいてもいなくても、ほとんど立て続けに歌っていた。
少し休憩しよう。
・・
例の作りかけの曲を、声に出して歌ってみる。
少しずつイメージが出来て来るが、なんだかどこかで聴いたような感じの曲だなぁ・・
まぁ、いいか
・・
わたけんさんが顔出してくれた。
今日は、柏の葉公園で演っていた、hiroko bandのイベントを観て来た帰りらしい。今日は、観客が多かったそうだ。いいなぁ
さて、そろそろ再開しよう。
次は、
｢まだ働いてる人がいる｣
♪♪～♪
①番を歌ったところで、疲れを感じてしまう。別の曲にしよう。
しばらくは、曲とも言えないコード進行をテキトーに弾き、人が通りかかると、終電リピートを歌ったりしていた。
・・
間もなく23時だ。
そろそろ終了しようか迷っていた頃、れいぴーさんが顔を出してくれた。
彼女からは、ハロウィンお菓子の差し入れまで頂いた。
え～と、柏の人でしたっけ？
いえ、○○の人です
18分のに乗って帰ります
なんだか、彼女には以前にも同じ質問をしたような気がする。
さて、時間はあまりないけど、何を演ろうか？
バラッと床に置いた歌詞フリップから、気になる曲を選んでもらう。
｢人間だものお金は欲しいよ｣が目にとまったようなので、行ってみよう。(①番のみ)
♪～♪
これも演っちゃえ！
｢サービス残業｣(①番のみ)
♪♪～
これも気になる？
｢俺はゴキブリ｣(①番のみ)
♪～♪
彼女から、拍手と投げ銭を頂いた。
ありがとうございます
やっと０円回避出来ました
３曲とも①番のみで、ギュッと凝縮した演り方になってしまったが、彼女が乗る予定の電車には、充分間に合ったと思う。
・・
テンションが戻って来たので、もう少しだけ演って行こう。
先ほど疲れて止めてしまった
｢まだ働いてる人がいる｣を、今度はフルコーラスちゃんと歌おう。
♪
まだ～
あっ！ありがとうございます
働いてる～人がいる～♪
歌い出すと、すぐにチャリンと投げ銭が入った。
そのまま最後まで歌い切る。
続いて
｢終電なんか気にするな！｣を、これもリピートではなく、通して行ってみよう。
♪♪～♪
この後からはもう、リピートでいいか。
♪～♪♪
ありがとうございます
急な思い付きで、
｢終電なんか気にするな！｣の歌詞を
｢国が定める最低限度の歌｣のコード進行で歌ってみる。
あっ！
マイナーで歌うのもなんかイイ！
いつものリピートに、このバリエーションを織り交ぜるのも、面白いかも知れない。
と思ったいたのも束の間、２人のお巡りさんが、まっすぐボクの方に向かって歩いて来る。
11時過ぎてるんでやめて下さい
終電で帰って下さい
はい、すみません
すぐ片付けます
お巡りさん達が立ち去ったあと、すぐにほろ酔い男性３人組が立ち止まった。
あれ、もう終わりですか？
どんなの演ってるんですか？
もうピックでジャカジャカ弾けないが、とりあえず親指の腹で、シャラシャラと小さな音でギターを弾き、終電リピートを聴いてもらう。
普通に聴いてもらえないのが残念だったので、デモCDで聴いてもらおうと進呈したが、後で考えれば、デモCDはいらなかったかも知れない。
23時28分
本日終了です
皆さん
ありがとうございました
オサムサバト
本日の成果→910円
デモCD売上→500円
デモCD→計４枚
缶チューハイ→２本
お菓子→２袋
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
終了後、残りの燃料を飲みながら、ゆっくり片付けていると、再度お巡りさんに注意されてしまう。
早く終電で帰って下さい
(なんだよ、お巡りさんもこの曲、けっこう聴いてんじゃん！)
これは心の声だ。
だがこの時、ふと思った。
注意しに来たお巡りさんにも、
この歌はもう少し聴きたい
この人の歌を、すぐに止めるのもったいない
そう思わせるような歌は、作れないだろうか？
お巡りさんだって人間だし、注意しに来るのは、ほとんどが若いお巡りさんだ。
ちょっと無謀な発想だが、挑戦する価値はある。
・・
ブリッジの所で、まだ残っている２人の所に顔を出した。
もちろん彼らも、お巡りさんに注意され撤収中だ。
彼らと話をして思い出した。
以前若い子が、曲が出来ずに悩んでいた所を、Ｙ君が相談に乗っていたのだった。
どうやら曲が出来たらしいのだが、さすがに今日はもうNG。
歌っていると、再度お巡りさんが注意しに来そうだ。
Ｙ君がその歌詞を、スマホで読ませてもらっているが、ボクは遠慮しておこう。
どうせなら、ちゃんと歌で聴きたい。
この２人は、妙な師弟関係にやってるのかも知れない。
柏Wデッキに、オリジナル派が増えるのを期待しよう。
じゃまた～！
※なんとか、前回分を書き上げた。
次回11月7日分は、後半から盛り上がったので、その辺のレポートを早く書きたい。
毎回録音を聞き返しながら書いているのだが、盛り上がってるシーンは、何度でも聞きたくなり、その度にニヤけてしまう。
逆に、お巡りさんに注意されたようなシーンは、その時の嫌な感覚が甦るので、なるべく早送りしている。
ではまた。