106回目路上ライブ8/19(土)小雨でダンス | オサムサバトの作詞ノート

オサムサバトの作詞ノート

路上ライブのレポート、詩や歌詞を載せてます。
2015年5月16日から、柏で路上ライブ始めました!
若い頃に出来なかった、やり残した事をやり始めました。
このブログでは、主に
路上ライブで知り合った人の話しなどや、詩作に関する事などを載せてます。

106回目路上ライブ8/19(土)


20時7分家を出た


8時20分
柏Wデッキ到着。

小雨が降っていた。
この日、東京都内の一部では、警報が出るほどの降水量だった。その雨雲が千葉県北部をかすめて行ったのだ。小雨で済んでラッキーだったかも知れない。

昼間にも用事があってWデッキに来たのだが、猫の里親探しをしていた。活動をしているのは
「にゃんにゃんフォスターズ」という団体らしい。
ボクも飼いたいと思うが、今 住んでいるマンションはペット禁止なので無理だ。
微力ながら、写真だけでも載せておこう。



小雨なので、演っている人は少なかった。
コルトン前で演っていたのは、
夢っくり がんばろうさん。
小さなプレートに そう書かれていたが、アーティスト名ではないかも知れない。


キリギリス風の帽子と衣装で、子供向けの歌を歌っているそうだ。
音街かしわのイベントにエントリーしているそらしく、そのリサーチを兼ねて、柏に来ていた。本拠地は茂原だそうだ。
駅舎のひさしの下で、雨をギリギリしのいでいたが、ギターのヘッドの所は濡れていた。
音楽の為に、衣装を決めているのは偉いし好感が持てる。しかし、小雨でちょっと災難だっただろう。それに、晴れたら晴れたで暑そうな衣装だ。

・・

線路側にテントがたっていた。
ナイト・ウォーキングの受付テントのようだ。この企画は夏休み恒例のようで、8月半ばの土曜日がスタートらしく、ボクが見掛けたのは今年で3回目だ。
中高生向けのイベントだと思っていたが、とあるライバーさん情報によると、一般参加も受け付けている人気イベントらしい。
雨天決行なのかどうかは分からないが、参加者が 青山前やみずほ前辺りの 屋根のある場所を占拠していた。
やはり、今夜は路上ライブに向かないようだ。




・・


ビックカメラ屋根側で演っていたのは、高橋ようへいさん。
何度か見掛けた人だ。話した事があったような。なかったような・・


キャップを被ったメガネのライバーさんに遭遇。ライト君の所で、よく会う人だったような気がする。
ボクの所にも、聴きに来てくれた事があったような・・
向こうから気軽に話しして来るので、名前はいずれ聞く事にして、とりあえず調子を合わせておこう。

ココは、声が響いて気持ち良いが、人の足を止めさすのにはイマイチな場所だ。


・・


1階では、ももの2人が演っていた。翔平君を久々に見掛けた。
たまたま ボクが見掛けなかっただけで、土曜日以外に出没していたのかも知れない。



そこで、
ライバー中野さんと遭遇した。
ついに、スマホデビューしたようで、それをきっかけにツイッターも始めたようだ。
けんけんさんのアカウントを知りたがっていたので、教えて差し上げた。
確かに「けんけん」で検索しても、探し当てるには大変だろう。「けんけん@うたう隊」で見付かるはずだ。
一応「オサムサバト」は、一発検索で見付かるように考えた名前だ。

ちなみに中野さんのツイッターは、すぐにフォローした。彼をフォローしておけば、柏の路上ライブ状況は、かなり わかるだろう。
ツイッターでは、「アシメ」と名乗るようだ。

・・

20時55分

さて、そろそろ始めよう。

ビックカメラ屋根側には、高橋さんがいるので、ビックカメラ正面で演る事にした。

今日は雨だし、あまり人来なさそうだ。

まぁこんな日は、練習でもいいし 創作の時間にあててもいい。
3年前に書いた歌詞に、おぼろげながら曲が出来て来たので、それを仕上げようか・・


始めるとすぐに、中野さんが呼びに来た。高橋さんが帰るので、屋根側が空くらしい。
高橋さんは、弦が切れたらしく、予備もないので終了にしたそうだ。

せっかくなので移動した。
ビックカメラ正面は、一応 屋根はあるが、お客さんの所まではカバーされない。やはり 屋根側の方がいいだろう。


彩画さんも来てくれたので、観客は3人になった。
彩画さんも、昼間 Wデッキに来たようで、猫の里親探しのテントを覗いたそうだ。
そこに「ソックス」がいたらしい。

ソックスとは、
「のらねこサスケの詩」の中で、主人公サスケの別名なのだ。
この猫は、足の先が白くて靴下みたいな柄なので、クリーニング屋のお姉さんには「ソックス」と呼ばれている・・という設定になっている。

ソックスに、ちゃんと里親が見付かるかも気になるが、彩画さんが歌詞の細かい所まで、よく聴いてくれているのが分かって、ちょっと嬉しかった。


・・


さて、
今日は練習気分だ。レパートリーを一通り歌ってみようと思った。
3人の観客はこんな感じ・・


中野さんはキャップのライバーさんから、スマホやツイッターの使い方の講釈でも受けているのだろうか。
彩画さんは、撮り溜めた写真を整理したり、ツイッターアップしたりしているのだろう。たぶん。
ボクの歌は、BGM化しているようだ。しかしまぁ、完全に無視されているわけではないので、良しとしよう。


近くにもう1人いた。
20代半ばくらいの男性。スマホのイヤホンはしているものの、彼の体の動くリズムが、ボクの歌っているリズムに 合っている・・気がする。

彼は、ダンサーのようだ。

路上ミュージシャンと路上ダンサーは、どこか敵対しているような空気がある。
ボクの歌を聴いているのか、いないのか、かなり長い間そこにいた。


・・


練習気分で演っていたが、それでも立ち止まってくれた人がいた。
20才くらいの男性4人連れ、その中の1人が寄って来た。明らかに飲んでいて、酔った勢いだ。

他の3人は、

そんな人 かまうな、早く帰ろう・・

的な雰囲気だったが、ダメ元で「お酒足んないぜ!」「終電なんか気にするな!」を歌うと、けっこう気に入ってくれたようだ。ノリノリで 最後には握手まで求められた。


・・


彼らが去った後、今度は女性3人連れ、彼女らも20才くらいだろうか。男女の違いはあるが、ほとんど同じシチュエーションだ。

「お酒足んないぜ!」で気持ちつかんで
「終電なんか気にするな!」は、

まさに今の気分!

という言葉を頂いた。

ボクはこの2曲に、自分自身かなり助けられていると思う。
酔っていて、終電も間近だから余計ウケるのだろうが、スッと心を開いてくれる瞬間は、やっていて楽しい。

あと1つ、

あと1つ何か違う切り口で、今の気分にピッタリな歌は作れないものか・・と いつも思う。

「天から歌が下りて来た」という表現は あまり好きではないが、ウケる歌、好かれる歌は、神のような存在から 授けられたような気がしてしまう。


・・


10時を過ぎた頃だろうか、中野さんシンデレラタイムらしい。
彼からも「お酒足んないぜ!」のリクエストを受けた。


*特に書いてないが、練習なので 他の曲もいろいろ歌っている。


・・

ふと気付くと、エスカレーターの下り口で、小競り合いしているのが見えた。

いや、1人の男が一方的に もう1人の男に、イチャモンつけているようだ。最初は友達同士のケンカなのかと思ったが、どうも他人らしい。

エスカレーターで、体がぶつかったのどうのと 絡んでいたようだ。
まだ未成年にも見えるが、チラリと腕にタトゥーが見えた。
連れの女性が制止に入る。

いわゆる 「絡み酒」なのか、

それとも・・


気分は一気にシラケる。
正直言って、ビビっている。

あんなヤツが目の前に来られたら、まったく対処に困ってしまう。

が、すぐに行ってしまった。
何事もなくて良かった。


・・


先程のダンサーの仲間が、少しずつ集まって来た。

ボクの背中側で準備をしている。

ビックカメラ屋根側の、さらに奥のコインロッカーがある辺りが、彼らの定位置→ナワバリのようだ。

アンプ、スピーカー、DJマシンにパソコン。ビールケースを利用したテーブルも作られ、DJブースが出来上がっていく。


こっちが先に始めたんだ。この場所の権利はこっちにある・・

そんな気持ちもあったが、争うほどではない。

仕方ない、少し離れよう。



まだ試運転中の彼らの曲を聴こえて来たが、構わず歌っていた。

ボク的後半戦は
「終電なんか気にするな!」の時間帯。
この曲メインのローテーションだ。


ダンサーは十数人、いつもの顔ぶれは揃いつつあるようだ。



途中、急に思い付いた。

どうせなら、彼らの曲のリズムに合わせてみよう。
ロックバージョン、バラードバージョン、
そして今夜はディスコバージョンの「終電なんか気にするな!」が出来上がった。

バックバンド付きも、たまにはいいかも

などと思って歌っていたが、

しばらくして、ダンサーの1人が話しかけて来た。一瞬 ヤバいのか?と思った。


うるさくして、スミマセン


だ そうだ。
敵対しているようだイメージがあったが、意外と普通、そして紳士的だった。

しかしまぁ、これは

出来れば、他の場所で演ってもらえませんか?


というニュアンスだろう。

元々、練習気分で演っていたのだ。
早めだが、これで終了しよう。

10時40分

中野さん、彩画さん、キャップのライバーさん、若い男子達、若い女子達

そして皆さん


ありがとうございました。

オサムサバト


本日の成果→0円

**********


その後、けんけんさんに遭遇。
彼は船橋で、水谷れいさんのライブに付き添い(?)していたらしい。
ここで少し演っていくようだ。
自分が歌えなくて、フラストレーションが溜まっていたのかも知れない。



1階の様子を見に行った。
ももの2人はいない。二番街に行ったようだ。二番街のお店が 閉店した頃を見計らって、移動したのだろう。
1階も悪い場所ではないが、人通りはイマイチだ。
彼らも、聴いてくれる人や、リクエストをくれる人がいた方がいいし、何より投げ銭が期待できる。


・・


行ってみると、異様な雰囲気になっていた。
警察官が5人くらい来ていて、職務質問をされている人がいた。
タツロウさん達の話しを聞くと、どうやら先程のタトゥーの兄ちゃんが、誰かをなぐったとか、そんな事だったようだ。
救急車まで出動している。
細かい事はわからないし、聞かれても困る。ただの野次馬だ。
とにかく、警察官や悪い子達が帰るのを待つだけだ。

(運転手が女性だったで、ちょっと意外!)

翔平君達は、手持ちぶさたでポロポロとギターを弾き始めた。
路上ライブを注意されるのかと心配もしたが、やはりそれはなかった。
事件などが起これば、路上ライブなど二の次なのだろう。

・・

警察官達が去り、ゆるゆると ももが再開した頃、らいむさんが見に来ていた。彼女はこれから始めるらしい。
らいむさん情報では、Wデッキに ツネさんも来ていたらしい。
ももの歌を少し聴いた後、またWデッキに行ってみた。


・・


ツネさんは、SOGO正面で演って・・いや、奥さんに電話中だった。そろそろ帰ると伝えてたそうだ。


彼から面白い話しを聞いた。それは・・


彼の知り合いで音楽業界にも縁がある人が、
カホーンの奏法で面白い事に気付いたらしい。

カホーンは、それ自体 立派な楽器だが、ドラムの代用として上手く当てはまる。
しかし、1人で演るにはかなりの技量がいる。

そこでパート分けて2人で演ると、これがイイ感じになるらしい。新しい魅力が出てくる。
さらに構想は膨らんで、100人で演ったらどうだろう、となったそうだ。

なんとか中高生でも買える安いカホーン(8000円くらい)を作って、100人集めて演れないだろうか・・そんな構想だ。


「柏の街を音楽で・・」といえば、
歌とかギターとかのイメージしか浮かばなかったが、
100人カホーン合奏なんて、なんだか面白そうだ。
そんな事を思い付く人がいるのもスゴいし、実現させようと画策しているのが またスゴい。


・・


そんな話しをしている所に、アキコさん登場だ。
こんな遅い時間、彼女のライフサイクルは、どうなっているのだろう?
まぁ、プライベートな事は掘り下げないとして、彼女が元ホステスさんだというのは、ツネさんの話しでわかった。彼女が、誰とでもすぐ親しくなれるのは、その辺にあるらしい。

話題が奥さんや家族の事になった。
すでに仕舞ったギターだが、最後にもう一曲だけ歌いたくなった。
「感謝状」を歌って、本日のホントの〆にしよう。


ツネさんも これで終了。翌日は仕事らしい。

けんけんさんの所にも顔を出したかったが、少し前に終了したようだ。


あれ?らいむさんが、まだところで演っているはずだ。


帰る方向が同じなので、とりあえずアキコさんとビックカメラ屋根側まで戻ると、ダンサー達はまだ演っていた。彼らもなかなかガンバる。


そこで驚いた事が1つ

アキコさんは、彼らとも顔馴染みで、けっこう慕われてるようだった。

アキコさん、筋金入りのライバーだ!

彼女に一目置かれれば、柏界隈では、けっこうイケテる音楽と言えるかも知れない。


しばらく、彼らのダンスパフォーマンスを見る事にした。
ダンスの事は詳しくないが、これはブレイクダンス、もしくは、その発展型のダンスだろう。
ボクが20代半ば頃に、かなり流行っていたと思う。


真ん中で誰かが踊り出し、切りの良い所で次の人に交代して行く。難易度の高い技が決まれば、自然と拍手や歓声がおこる。
皆それぞれ違うタイプの踊りなので、見ていて飽きない。
おそらく、皆 自分独自の振り付けを研究し考えて、この日に備えて来たのだろう。


そしてトリを飾るのは、DJマシンを操作していて人だった。


余韻を残しつつ終了。

勝手に 敵対しているようなイメージを持っていたが、それは間違えだった。
音楽で高い所も目指している人と、何もかわらない。
ここには、努力や鍛練、創意、工夫、そして その先にあるカッコよさがあった。


・・


一応、1階を覗いてみると・・
暗がりで演っている らいむさんがいた。

ファンらしき高校生も1人。


彼女曰く、
今日は甥っ子と遊び過ぎて、本調子ではないらしい。
「私らしく」というオリジナルを歌ってくれた。確かに少しお疲れのようだったが、彼女は歌う時の表情がとてもいい。

高校生にも話しを振ってみた。
どうやら彼は、らいむさんではなく、ライト君のファンらしい。
らいむさんからしたら失礼な話しだが、それだけライト君に魅力を感じているのだろう。
ライト君の相棒としてだが、歌う側と聴く側の、良い関係を保っている気がした。

彼女はまだ歌って行くようだ。
ちなみに、ここは11時57分に照明が消されるらしい。

どうぞ、ご自愛ください。


・・



帰ろうとした時、ある人に声をかけたれた。
先程のダンサーの1人、ズッキーニ君だ。

先程はスミマセン

との事だった。
ちょうど、皆で機材を車に運んでいる最中だった。

彼の話しを聞くと

月に1回、ビックカメラ屋根側の奥コインロッカー前で、ダンスパフォーマンスを演るのが恒例らしい。
このスタイルは、代々引き継がれ、もう10年以上経っているそうだ。

月1でココで演るという、自分達で決めたルール内で演っているので、警察からも黙認されているそうだ。

もしかしたら、ストレートブレイカーズが、柏ルールを立ち上げるより前からの、伝統イベントだったのかも知れない。


考えてみれば、
ボクら音楽を演る人よりも、練習する場所も発表する機会も少ない。それでもやるからには、
自然と本気度が高くなる、レベルも高い気がする。

それを知っただけでも、今日の大きな収穫だった。


午前0時46分  

雨は、とっくに上がっていたようだ。