3月特選映画コロナ編再【6】★映画のMIKATA「栄光のランナーl★ | 流石埜魚水の【特選映画】、★映画のMIKATA★映画をMITAKA・・・

流石埜魚水の【特選映画】、★映画のMIKATA★映画をMITAKA・・・

都市生活者の心と言葉を掌にのせた小説、電脳化社会の記号とイルージョンを巡る映画、都市の孕むシンボルと深層を探るエッセイ、街の風景と季節の色を彩る短歌…。小説と映像とエッセイと短歌をブログに・・・掲載します。

 

このブログの編集校正の先に、保存ができなくなっています。仕方ないのでもう一つ訂正加筆した後に、同じブログを同じテーマで同じタイトルでもう一つ掲載しました。これは私の側のパソコンのトラブル事情と言うよりも、アメーバ―ブログ側の無言の制約と干渉だと思っています!!!ご理解をください。兎角私は政治のことを書きたがるのではないのかナ・・・!!!

 

 

東京都は24日、都内で新たに10歳未満から100歳以上までの男女合わせて420人が新型コロナウイルスに感染していることが発表されました。新型コロナウイルスはまだ終息していませんーネ、それなのにこんな時期にオリンピックなの・・・!世界に目を向けると、世界の感染者数は1億2300万人を超え、死者数は271万人を上回った。ワクチン接種は全世界で4億4700万回を突破した。それでも、全世界で新型コロナの感染拡大はまだまだ収まっていません・・・!それなのにこんな時期に安心してアスリートは日本に来日するのーですか?日本国内の観客でさえ安心して競技を観覧できるのですか・・・!!海外からの観客は断念したとはいえ、そんなに蔓延したコロナの感染拡大したのにオリンピックは何故中止か延期にしないのかな???EUは英国へのコロナワクチン輸出停止を辞さない構えだという。自国の遅れているワクチン接種のペースを高める取り組みの施策だが、アストラゼネカ製ワクチンの英国への輸出許可を審査を開始するそうだ。同社が契約済みのEU向け納入を控えるそうだ。果たして日本にワクチンは潤沢に届けられるのか心配でセスーね。


ヨーロッパでは変異型の新型コロナウイルスが猛威を振るっています。イギリス型の変異ウイルスは感染力が強く、致死率も従来型の1.5倍以上とされ、フランスでは全体の73%にまで達しました。フランスは20日から、3度目のロックダウンに入りました。。PCR検査をすり抜ける新たな変異ウイルスが見つかりました。イタリアでは15日から、国の半分でロックダウンが始まりました。それでも変異ウイルスの拡大に歯止めがかからず、より強硬な措置に踏み切りました。オーストラリアではシドニーの一部とニューサウスウェールズ州の沿岸地帯を襲ったドイツのメルケル首相は感染者増加を受け、ロックダウン(都市封鎖)の4週間延長を提案しました。豪雨と洪水で住民が避難したため、ワクチン接種が遅れています。世界は天候異変とコロナの蔓延で混乱しています、なのにそれでもオリンピックの開催を強行するのか・・・!!!

 

野球バスケットテニスサッカーなど各分野のスポーツが盛んに国際試合があちこちで開催されています。だから、私は今更国際規模の「オリンピック」の開催意義は薄れているのではないでしょうか???いやむしろ、オリンピックは存在の意義がなくなったとも言えます。

 

世界のこんな状況なのに、福島県で昨日3月25日から始まった聖火リレーは、新型コロナ禍への不安を抱えながらの実施となりました。沿道の観客に対し「密集」を避けるよう呼びかけていますが、私たち人間の「性」でしょうか、やはり人は群がりますね、花見客と同じです。オリンピックの組織協会は、沿道が密になれば、走行地点を次に飛ばす「スキップ」もありうると安全安心を標榜していましたが、ニュース映像を見ているとやはり人は密集していますーネ。アイドルや有名人がどこを走るかは当日の走行直前まで明らかにしない抑制策を立てているようですが、人の流れは一瞬にして群れるものです。こんな冷めた気分で、オリンピックのお祭り騒ぎどころではないですーネ。そこでオリンピックに関係する映画を特選映画に選びました。


新型コロナウイルスの感染が再拡大する欧州で景気回復の遅れが鮮明です。アメリカのバイデン政権は1.9兆ドル(約200兆円)の経済対策を打ち出しました。経済回復と新型コロナの感染症蔓延対策を天秤にかけた自民党政権は、経済回復に対してどんな政策を立てたのかな・・・。またもや無策でしょうよー。オリンピック開催によって新型コロナがさらに感染拡大した時にはどのような責任を取るのか公言してほしいデスーネ。、

 

栄光のランナー/原題Race』(2016年、 スティーヴン・ホプキンス監督、ジョー・シュラップネル&アナ・ウォーターハウス脚本 )は、以前≪ナチズムとホロコースト≫のテーマで取り上げた作品です。更に、アメリカの人種差別や、オリンピックの意義を問い直す作品でもあります。

 

ベルリンオリンピックの開催は、もともと1916年にベルリン開催が候補地に上がったが、第一次世界大戦のドイツ敗戦によって中止された。が再び、1933年の国家社会主義ドイツ労働者党政権下、ヒトラーが独裁政権を掌握した時に開催が決定されました。そして、ベルリン開催は、1936年8月1日から8月16日にわたり夏季オリンピックベルリン大会として開かれました。いわば「ナチのリンピック」であったのです。

 

この作品には、<ナチズムとホロコースト>のテーマに相応しい映像が多数含まれているばかりでなく、≪ベルリンオリンピック≫の時代の複雑な社会背景とアメリカのオリンピック協会の、≪ベルリンオリンピック≫の開催賛否のゴタゴタが映像化されています…。ナチ党政権下では宣伝大臣を務めたゲッベルスや1936年ベルリンオリンピックの記録映画監督はレニ・リーフェンシュタール等が登場しています。オーエンスが金メダルを期待通りの種目で次々と獲得している大会最中に、ゲッペルスはカメラを回すことを中止させて記録をストップさせたことでレニ・リーフェンシュタールと対立していました・・・。

 

オーエンスが二つ目の金メダルを狙う走り幅跳びの予選競技で、いつもの癖でジャンプ走路をうろついた時に、知らず知らずに白線を踏み越えて審判から赤旗のファールを取られる。3回目の記録で競う走り幅跳びで、2回目もジャンプ白線を超えてファールとなった。オーエンスに残されたチャンスはたったの一回のジャンプ。金メダルを期待されていたヨーロッパ代表選手のロングが、踏切の白線の前にタオルを目印に置いて助言する・・・・。ロング・オーエンストの間の記録競争は接戦だった。オーエンスは7.94mでヨーロッパ記録でロングを破り優勝する。更に3回目のジャンプで8.06mでオリンピック記録を出す・・・。ロングはオーエンスをたたえてトラックを観衆に手を振りながら一周する。この映画の一番素敵で感動的なシーンでした。その夜オーエンスはロングの部屋をビールを抱えて訪ねる。で、二人の会話は、ナチスがオリンピックを国威の武器として利用しようとする企みを話し、オーエンスはナチスにも劣るアメリカの黒人差別を話す・・・。

 

大会への参加は、当初よりヒトラーの独裁とユダヤ人排斥を認めることだとして、アメリカのユダヤ人組織や、ユダヤ人選手がベルリン大会のボイコットを支持、 多数の委員が参加ボイコット表明していた中、揺れる米国オリンピック委員会(AOC)の委員長アベリー・ブランデージの黒い噂、建設業の経営者でもあったブランデージが、ドイツ大使館の建設業者として指名される裏の密約は、オリンピック不参加の決定に左右された賄賂の噂があった内情やー、また、ヒトラーの愛人ではないかーとのゴシップもあった映画「オリンピア」のレニ・リーフェンシュタール監督が登場しているー、ヨーゼフ・ゲッベルス宣伝相などもここにはヒトラーの姿と共に現れています。黒人のメダリスト・オーエンスのコーチ、オハイオ州立大学のコーチ、ラリー・シュナイダーがランニングシューズを調達しようと工場を探していた時に見かけた街中には、強制的にユダヤ人をアウシュビッツに連行する風景・・・などもここにはありました。

 

栄光のランナー/1936ベルリン』の原題は『Race』です。このRaceには«人種»という意味が含まれています。このタイトルは世界中の人たちは、たったひとつの人種であるーということを訴えているのでしよう。

 

果たして私たちは今、この映画が表現しようとしたオリンピックの原点に立ったいますかーネ。ロシアの国がらみインチキ薬剤使用の「ドーピング」問題とか、中国の人権を無視した新疆ウィグル族に対する独裁政治のような弾圧など、どう見てもオリンピック憲章などあってないも同じですーネ!!!最早オリンピックは金儲けのIOCスポーツ団体のため・・・、国威発揚のための金メダル争奪競争になっています。再び、日本においても、中国開催に対しても開催反対の声が上がって当然ですーネ。

 

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