ネパールで4月25日午前11時(日本時間午後3時頃)にマグニチュード7.9の大地震が発生した。災害はネパールの75郡のうち35郡に広がりました。 周辺国を含めて死者が約1500人、犠牲者はインドや中国など周辺国を含め約5500人を超す惨事に達しました。大災害は、8,500人の死者を出した1934年の地震以来81年ぶりです。従軍慰安婦への謝罪よりも何よりも、結局、アメリカにノボせた安倍総理は、アメリカでの演説でネパール・カトマンズの大地震とその近隣国の死傷者を悼む言葉がなかったな…!政治家としての資質を疑います。
40万人以上の死傷者を出した1976年の中国・唐山大地震を映画にした『唐山大地震』 (2010年。フォン・シャオガン監督) が、公開当時丁度日本国内では、東日本大震災が2011年(平成23年)3月11日に発生、その後、太平洋沖地震に伴う津波よって福島第一原子力発電所事故が起こった。そんな大規模災害の爪痕と参事の記憶が残る国内では、この映画は公開中止になっていました。最近、この映画が公開され始めました。見たいみたいと上映映画館を近隣で探しているのですが、なかなか見つからないな…。DVDでレンタル開始を待つしかないかな。どなたか観賞した方は、感想を読ませてください…!
4下旬の特選映画をアップロードします。今回4本を映画館で観賞、今月4月は通算で15本を観賞しました。選んだ特選映画の1本は、『龍三と七人の子分たち』でした。もう一本の『王妃の館』は、この場面このシーン、あのセリフあのユーモア、俳優のあれこれの演技と仕草への、あーこれこれ…という強い強烈な印象が薄かったです。なんでだろうかなー。小説家・北白川右京役の水谷豊の演技が、もっとハチャメチャのギャクとバタバタの大騒ぎがあってもいいのではないのかーと思いました。相棒の刑事役「杉下右京」の取り澄ましたウットと皮肉な知性にあふれた、あの演技そのものでした。どうも監督も脚本家も水谷豊のこれまでのヒット作の個性と演技に引きずられたとしか言いようがありませんーね。
南フランスの大富豪を騙している不思議な透視能力を持つ女性占い師・ソフィ(エマ・ストーン)のトリックと正体を暴こうとするイギリス人マジシャン、スタンリー(コリン・ファース)がその現場に乗り込むが、その美しさに逆にの恋の虜になるロマンチックコメディー映画『マジック・イン・ムーンライト』(ウディ・アレン監督)でした。1本目は、前作『ミッドナイト・イン・パリ』(2011年)と同様に、男と女の恋の呪文と謎にまつわる独特の世界を手掛けてきた監督ですが、人の心に宿るマジッカルでワンダーな世界をウディ・アレンが描いた映画でした。合理主義者で「超能力」など信じないスタンリーが、金持ちの子息と結婚する寸前の美しい占い師・ソフィに惚れてしまう、洒落た恋物語です。
2本目は、梅津泰臣のアニメが原作で、少女たちを捕獲監禁する売春組織が白昼蠢く荒廃した近未来を舞台に、警官の父を殺害されたことでその復讐を遂げようとするサワ[砂羽〕(インディア・アイズリー)を主人公に、父の相棒だった刑事アカイ〔赤井〕(サミュエル・L・ジャクソン)が登場する『カイト/KITE』(ラルフ・ジマン監督)でした。
アニメの原作者も知らず監督も知らず、ただ、海外でかなりオカルト的で過激なバイオレンスな作品で人気があり、サワ役のインディア・アイ
ズリーが、懐かしい「ロミオとジュリエット」(1968年)のヒロイン役だったオリヴィア・ハッセーとアメリカ人ミュージシャン「デヴィッド・アイズリー」との間の娘であるとい興味から見ました。ただ、私は川崎の「チネチッタ」で見たのですが、上映館が少なく、そこも4/24で終了しました。開幕を2時間も待つほどの映画ではありませんでした…!
3本目は、倒産寸前の旅行会社がホテル「シャトー・ドゥ・ラ・レーヌ」、別名「王妃の館」を昼と夜の二組の旅行ツアーを、儲けのためにダブルブッキングすることで起こす騒動と、小説家・北白川右京が巻き起こす珍事を描いたコミカルな映画『王妃の館』(橋本一監督。谷口純一郎脚本)でした。
浅田次郎の原作なのでストーリは勿論面白い、しかも、小説の発想が突然降りてくる不思議なキャラクターを水谷豊が演じてるので、余計にヒューモアたっぷりです。映画と共にフランスのルイ王朝の時代と文化をガイドするような観光映画でもあります。重厚な長編歴史ものは勿論、個性的なサムライを主人公とする時代ものやほろりとすろ人情ものばかりでなく、コミカルなドタバタ喜劇も浅田次郎の持ち味なのでしょうかーね。ただ、私は原作小説を以前に読んだことがあったのですが、こんなに笑わせる喜劇風な作品の印象がないです。脚本の問題でもあるのですが、お笑いの要素と薬味を強調するならば、完全にギャクと抱腹絶倒の喜劇に徹底すればいい気がしました…。
「暴対法」によって解散した「鬼の龍三」と怖れられた、背中に竜のもんもんを入れた元ヤクザの組長龍三(藤竜也)は、今は息子の家に身を寄せ、肩身の狭いカタギの生活をしていた。が、オレオレ詐欺や羽毛布団の押し売りで荒稼ぎをしている暴走族あがりのチンピラどもと関わりを持つことで、「族」の事務所に殴り込むことになる。
4本目はあくどい詐欺をしている元暴走族の連中に対して、「若いヤツらに勝手な真似はさせられねぇ」と老いた元ヤクザ、若頭のマサ(近藤正臣)、はばかりのモキチ(中尾彬)、早撃ちのマック(品川徹)、ステッキのイチゾウ(樋浦勉)、五寸釘のヒデ(伊藤幸純)、カミソリのタカ(吉澤健)、神風のヤス(小野寺昭)の7人を集めて新たに組を作り、ドタバタの騒動を巻き起こす喜劇ふうのタケシ独特のヤクザ映画『龍三と七人の子分たち』(北野武監督)でした。
私の第一印象としては、やくざ映画にしてはやや古くさいなーと思いました。もう一つは、「族」のチンピラ一味を悪ものとして、ヤクザたちを善いもんと美化しすぎはしていないかなーと感じました。でも、タケシにしてはドスの効いた喧嘩出入りの代わりに珍しくコミカルで洒落た冗談が飛び交いー、汗と血しぶきの肉体の衝突の代わりに、親子喧嘩がありました。戦争と闇市と地上げとチャイナマフィアと経済不況の昭和を見事に生きてきた年寄りたちの生きざま、高齢化社会の「今」を描いているなーと感心しました。作りやすいとは言え、まあただね、北野監督は何時どんな作品で「ヤクザ映画」から足を洗えるのか…?