Believe 48 | 山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

ある時は嵐情報。またある時は櫻葉妄想小説。自由に生きております。
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つながる花2Believe1/47




Believe 48/Side-S





⚠️CAUTION⚠️

⚠️まだまだ存在がダメ、名前も見るのもイヤ、という仔羊ちゃんは暫し読むのをお控えください⚠️


























『おれのせいなんです』





俺が今まで彼女に真実を伝えられずにいたことを雅紀が庇ってそう言った。





『しょぉちゃんは優しいから』


『周りのみんなのことを全部考えて』


『自身のことなんて全部後回しで』





雅紀、それは違うよ。


俺はそんな善人じゃない。





『だからお願いします』


『おれなんかのためじゃなくてしょぉちゃんのために』


『ずっとしょぉちゃんが笑っていられるように』





俺は



俺こそ



雅紀の笑顔を守るために




みんなのことを考えてたんじゃない



みんなのことを考えるふりをして


本心は



心の奥の奥では





自分の願いを


雅紀とのことに触れられたくなくて



ただ俺たちの事を守ろうとしてたんだ





「雅紀、もういいから、」





頭を下げたままの雅紀の肩を支えながらその背をさする。





「あ、あの、相葉さん、」





彼女が近付き声を掛けてきた。





「よく、分かりました。



・・・お二人、すごくすごく、強い気持ちで想い合ってらっしゃるんですね。」





雅紀の背中がピクッと反応する。




彼女を見ると、


目を合わせたまま静かに頷かれた。





雅紀の身体を起こさせて

席に着くよう引き寄せると、


彼女もゆっくりと席に戻った。





「なんか、・・・羨ましいです、とっても。」





席について一息つくと彼女が笑って言った。





「正直に言いますね。」




そう言って話し始めた彼女の言葉。




俺がカモフラージュの相手になってから


浮かれ、ラッキーだと思っていたと



そう言って懺悔した。





「ごめんなさい、櫻井さん、相葉さん。」





彼女の謝罪はさっき感じた俺の違和感を裏付けた。





「お二人が自分を二の次にしてお互いを強く想ってるのを目の当たりにして、


今凄く自分が恥ずかしいです。」





両肘をついて頭を抱える彼女に





「そんな・・・、」

「そんな・・・、」





口をついて出た言葉が


まんま雅紀のそれと被り





「ぷっ、うふふふ、」

「ハハハハハ」

「くふふふっ、」





なんだか可笑しくなってみんなで笑った。





「なんか、ゴメンナサイ、おれつい熱くなっちゃって、」





そう言う雅紀を追うように





「俺からもゴメン、」





彼女に詫びると





「私も、ごめんなさい!」





と、





「私もできる限り、お二人に協力させてもらいますね!」





と。




彼女が、


俺たちの、


隠れ蓑を買って出てくれた。





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