Believe 47 | 山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

ある時は嵐情報。またある時は櫻葉妄想小説。自由に生きております。
腐寄りにつきノーマルアラシックさまは速やかにご退出くださいませ。

つながる花2Believe1/46




Believe 47/Side-A





⚠️CAUTION⚠️

⚠️まだまだ存在がダメ、名前も見るのもイヤ、という仔羊ちゃんは暫し読むのをお控えください⚠️


























「おれもごめんなさい!


驚かせちゃってごめんなさい!




・・・しょぉちゃんのこと、さっきお願いしたけど、おれも関係あるんです。」



「雅紀、」





いても立ってもいられなかった。





「しょぉちゃんは、おれの大切な人なんです。


ごめんなさい。騙してるつもりはなかったんですけど、カンタンに言うわけにもいかなくて、



だから、しょぉちゃんが黙ってたのは悪くないんです。おれのせいなんです!



しょぉちゃんは優しいから、周りのみんなの事も全部全部考えて、


考えて考えてずっと苦しんでたんです!」



「雅紀、落ち着けって、」





翔ちゃんがおれの肩を抱えても、

おれは頭を下げ続けた。




「きっと、あなたの事も考えて、事務所の事も考えて、

おれや家族のことも───、


しょぉちゃんは、しょぉちゃん自身のことなんて全っっ部後回しで。」




涙が溢れても、

おれにできることは、

もう、それしかなかった。




「だから、お願いします!

おれのためなんかじゃなくて、しょぉちゃんのために、


ずっとずっとしょぉちゃんが笑っていられるように、協力してほしいんです!」


「雅紀、もういいから、」




背中を撫でる翔ちゃんの手が優しくってあったかくって、

熱い涙が止まらない。




「あ、あの、相葉さん、」




その人の声がすぐ近くで聞こえた。


固く閉じていた目を薄く開くと、

視界いっぱいの床と、上の方にその人のエナメルのつま先が見えた。




「よく、分かりました。


・・・お二人、すごくすごく、強い気持ちで想い合ってらっしゃるんですね。」




・・・その言葉に、


重く厚くのしかかっていた黒い、大きな塊みたいな重圧から

フッと、

解放された気がした。






翔ちゃんの腕に誘われるように席に着く。




「なんか、・・・羨ましいです、とっても。」




その人が笑うところを

初めてまともに見れた。




「正直に言いますね。


・・・私、櫻井さんがカモフラージュの相手になってくれるかもしれないって分かってから、ちょっと浮かれていたんです。


私には公にはできなくても愛し合ってる『本命の人』がいて、

でも表立っては国民的スターの櫻井さんが私の『お相手』だなんて。


どこかで、ラッキー、なんて、思っていたんです。

ごめんなさい、櫻井さん、相葉さん。


私、自分が恥ずかしい。

お二人が自分を二の次にしてお互いを強く想ってるのを目の当たりにして、

今凄く自分が恥ずかしいです。」



「そんな・・・、」
「そんな・・・、」




翔ちゃんとおれの言葉がハモって、




「ぷっ、うふふふ、」
「ハハハハハ」
「くふふふっ、」




おれたちは、笑った。




「なんか、ゴメンナサイ、おれつい熱くなっちゃって、」




おれが言うと翔ちゃんが続けた。




「俺からもゴメン、ちょっと自分でも予想つかない展開で」


「私も、ごめんなさい!それから、話してくださってありがとうございます。

私もできる限り、お二人に協力させてもらいますね!」


「じゃぁ、改めて乾杯しますか、」




翔ちゃんがグラスを持って、

おれたちもグラスを掲げた。