Believe スピンオフ 6 | 山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

ある時は嵐情報。またある時は櫻葉妄想小説。自由に生きております。
腐寄りにつきノーマルアラシックさまは速やかにご退出くださいませ。

Believe スピンオフ
〜かざにの〜6





「ふぁ〜、おはよ。」


「あっ、相葉くんおはよ!

ゴメンね、寝ててよかったのに、」




朝目覚めたらかざまぽんはもう起きていて

ダイニングには美味しそうなサラダとパンケーキが並んでた。




「相葉くんもう食べる?コーヒー淹れよっか、」




キッチンで洗い物をしていた手を止めたかざまぽんがマグを用意する。




「あ、いいよコーヒーはおれが、」


「え?あ、そう?ありがとう、」




かざまぽんが戸惑ったのは、

いつもはコーヒーも淹れてもらってたおれが珍しく動いたから。




翔ちゃんと迎えた朝は

キッチンにいるのはおれで


ベッドに翔ちゃんを起こしに行く時もあるし途中で起きてくる時もあるけど


おれがご飯を用意して

翔ちゃんがコーヒーを淹れてくれるのがお決まりになっていた。




意識したつもりはなかったけど


少しでも翔ちゃんを感じたかったのかもしれない。








「そう言えばかざまぽん、昨日キドクになんのめちゃ早かったよね!」




食後にコーヒーのお代わりを注ぎながら何気なく言ったら

フォークでサラダのコーンを一生懸命拾いながら




「あー、そう。ちょうど二宮くんに返信しててさぁ、」




って言うから。




「え?にの に?」




意外な返事すぎて驚いた。




「あ!えーっと、うん、」




かざまぽんの動揺がアカラサマで何かあるなって思って




「にのが、かざまぽんにラインしたの?」




じっとかざまぽんの目を見る。




「いや、その、アレだよ、アレ、」

「・・・」



「あーもぅ、ごめんなさい!相葉くんをメシとか色々誘いをかけるように頼まれててさ!」




かざまぽんは顔の前で両手を合わせて

おれを拝み倒して白状した。




「もちろん頼まれてなくてもオレは相葉くんとメシとか全然行くんだけどさ!」




にのが、

かざまぽんとそんな話をしてたなんて




「二宮くんも相葉くんが心配だったんだよ、

相葉くんがプライベートで飲み食いするならメンバーじゃない方が気を抜けるんじゃないかってさ!」




うん、分かってるよ。


にのの優しさはそういう感じなんだ昔からずっと。




「二宮くんにはナイショにしてて?お願い!」




にのは、いつだって間接照明みたいな優しさでおれのことをフォローしてくれててさ。




「相葉くん?」




ギューって瞑ってた目の右側だけを開けて

かざまぽんがこっちを伺い見た。




「あ、うん、分かった。ありがとね、」




かざまぽんには悪いけど、


今すげぇ 

にの に


会いたいと、思った。