Believe スピンオフ 7 | 山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

ある時は嵐情報。またある時は櫻葉妄想小説。自由に生きております。
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Believe スピンオフ
〜かざにの〜7




かざまぽんを送り出して

まだ集合には早かったけどなんとなく気持ちが落ち着かなくて

ジョギングをしようと外に出た。




一度伸びをしてから、走り出す。



ウォークマンから、

嵐のジョギング用プレイリストが流れる。




大好きなメンバーの歌声を聴きながら規則的な息遣いでリズムを刻むように走るうち、

色んなモヤモヤが濾過されるみたいに薄れていって



かざまぽんの優しさとか



にのちゃんの優しさとか



みんなの温(あった)かな気遣いだけがおれの中に留(とど)まって




『きっと、大丈夫だよ。』




そう言ったかざまぽんの言葉が

強くおれの背中を押してくれてる気がした。











「おはようございまーす、」




レギュラーの収録でロケに出る前、

出発まで待機しようと楽屋へ行くと




「あ、おはようございます相葉さん、」




にのが、いた。




「おはよぉ、にの、」


「・・・」
「・・・」




なんとなく、言葉が続かなくて。




いつもと変わらずゲームをする

丸めた背中を眺めながら荷物を置いて



ゲームを覗き込むフリをしながら隣に座り込んだ。




触れ合う肩から にのの体温が伝わって


なんだかすごく安心する。




「・・・にの、ありが」

「新しいジャンプまた持って来ましたよ、」




カンがいい にのは




「あ、ホント?ありがと、」




 おれの『ありがとう』の意味をすり替えさせて



おれになんて全然興味なさそうにあくびをひとつすると

またゲームに没頭した。




「にのちゃぁん、ありがとぉ〜♡」




素っ気ないフリの

あったかい背中に覆いかぶさって



首に腕を巻きつけて


もちすべ肌のほっぺにスリスリすると




「重たいし邪魔です。」

「またまたぁ〜♡くふふふっ!」




言葉とはウラハラに

その耳に紅く熱を持たせた にのが可愛くて




「にのちゃん、だぁいスキ!くふふふっ!」




側にいてくれてありがとう、

って、


にのちゃんがいてくれたらきっと大丈夫、

って、


強く想った。



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