Believe スピンオフ 2 | 山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

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Believe スピンオフ
〜かざにの〜2




『今日 何時あがり?』




昨日はキミちゃんだったから

今日はかざまぽんに連絡をしてみる。



見てたの?ってくらいそれにはすぐ既読がついて




『今ちょうど帰り道』




嬉しい返事に少しだけアガる。




『どこどこ?』

『もうすぐ6ヒル横』

『近いじゃん、メシいこ』

『なに食べる?』

『焼肉かな』

『りょ。お待ち』




チャットが中断してマネージャーに声をかけた。




「おれこのまま風間とメシ行くからちょっとどこか寄せて停まっててもらっていっすか?」




続きが来るまで

少しでもと瞳(め)を休めるために瞼を閉じる。



それなのに翔ちゃんの残像を映すドSなおれの脳みそは、

あの報道以来

ほんの豆粒くらいのザワつきをどうしても完全に消すことができないでいた。




ひとりで、いられない。


いちゃいけないって、自分で思うほどヤバかった時期は過ぎたけど。



それでもまだ今は。


今は、まだ。




どのくらい経ったか、

ハザードの音だけが規則的に響く車内で

手元の携帯がバイブレーションを伝えた。



瞳(め)を開けてもすぐにスッキリしない意識の戻りが寝不足を自覚させたけど。




『お待たせ』

『いつもの店取れなかったからココね』

『22:30で』




時間と共に店のURLが送られてきた。


絶対かざまぽんマネージャーもできるよ。

しかも敏腕。




『ご苦労!』




返事を送って行き先をマネージャーに伝えた。











「オレ食い過ぎちゃった、」

「うまかったね、」

「相葉くん今日あんまり食べなかったね、」

「あー、うん。・・・ねぇケーキ買って帰ろ?」

「あぁっ!また自分だけ調節したんでしょ!」

「くふふふふふっ!」

「もぅ〜〜!」




会計を済ませて表に呼んでおいてもらったタクシーに乗り込む。



途中、深夜まで開いてるケーキ屋さんに寄ってもらって

かざまぽんに買いに行かせて




「あったよ、チョコレートケーキ!」

「マジで?やぁった!サンキューかざまぽん!」




目を無くして笑う優しさに甘えて




「¥1720だったけど」

「ん、ごちそうさまぁ!くふふふっ!」

「えぇ?!・・・まぁ、いいけど。」




甘えて、甘えて。




「・・・オクサンにも今度、いつもありがとって言わなくちゃね・・・」




かざまぽんの肩に寄りかかったまま、

瞳(め)を閉じた。